フュアーハンドランタン入門 〜 初めてのハリケーンランタン

しく

2017年07月15日 22:31




「雰囲気はあるけど、暗い・・・」


そんな下馬評に影響されていたのか、

これまで全く興味がなかったハリケーンランタンの類い。



しかし、比較的暗いキャンプ場でその実物に触れた私は、

一瞬にして、この灯りが・・・フュアーハンドランタンが、気に入ってしまった。



100年以上の歴史を持つこの伝統的なフォルムは、

現代を生きる我々に何を訴えかけるのだろうか?

そして、それがどう作用して、私はポチッたのだろうか?(爆)



・・・その答えが、このレポにあるかもしれません。。。






初めてのフュアーハンドランタン Baby Special 276

カラーは「銀の船」オリジナルの「キャメル」を購入しました。











今日は、その使い方をご紹介しておきましょう。

まずは、給油キャップをはずして、オイルを注ぐことから始まります。











こちらの給油口に、そのままオイルを注げばいいわけですが、、、











ジョウゴがあれば、やりやすいでしょう。

これは、100均ダイソーで、大中小の3つセットで売っていたジョウゴです。

(慣れてくるとジョウゴ無しでも出来ます)











オイルの方も、選択肢は色々あります。

普通の灯油でもいいですし、こういう小瓶で販売されている

白灯油の類い、虫除け効果のあるものなど、、、

今回は、キャプスタのパラフィンオイルというものを使いました。


また、オイルを入れた後、芯にオイルが染み込むまで

放置する必要があるようです。(特に初回使用時)




STAR(スター) スターパラフィンオイル (高純度石油系燃料)(amazon)
↑類似品です












今回は2回目ですので、必要ありませんでしたが、オイルを入れる前に

一工程あるのを忘れていました。


まず、写真には写っていませんが、ランプ最上部のリングを引っ張ると(赤矢印方向)

隙間が出来て、ガラスホヤを倒すことができます。











そして、芯の両角(赤矢印)をハサミで少しカットします。

左の絵は、芯のイメージ図です。

(この芯は既に使用済みで、若干焦げていますが、使用前にカットしています。)

これは、炎のかたちをキレイにするためらしいですが、

カットしないと、どういう炎になるのかは試していません。











芯のところには、レバーが一本付いており、ここにギミックが仕込まれています。

レバーを回すと(赤矢印)、芯が出たり、ひっこんだりします。

レバーを水平方向に動かすと(青矢印)、この部分がカパッと取れます。











これが取れた状態です。

中に芯が見えていますね。

この芯が、燃料タンクからオイルを吸い上げます。











芯の先まで、オイルが含浸したら、(手で触るとオイルが付く)

いよいよ着火出来る状態です。

左側のレバーを押し下げると、ガラスホヤが上がります。

フュアーハンドランタンは、シンプルな構造・・・とよく言われますが、

なかなかギミック満載で、可動部分があちこちにあります。










このとき、押し下げたレバーは赤い矢印の部分にある凹部に引っ掛けて固定することが出来ます。

ただこの凹部分が結構なシャープエッジで、ここにレバーを固定すると一瞬で塗装が剥げました。(泣)











ガラスホヤを上げた状態で、いよいよ着火します。

燃焼系のランタンの場合、着火の瞬間というのは色々と緊張するものですが、

ハリケーンランタンの場合、その心配は皆無でしょう。











はい、いとも簡単に着火しました。

やさしく、確実に燃える・・・それがオイルランタンの特徴です。











炎の大きさは、芯の出し入れで調節出来ます。

まず、これは「弱火」の状態。











芯を多めに出すと、このくらいまで「強火」にできます。

ただ、購入元の情報によると、芯を出すのは3mmくらいで、

出し過ぎはトラブルの元とのことです。













消火は、芯の出を少なくしていくと、ある瞬間に消えますが、

これが結構しぶといです。

万が一、燃えたまま収納したら大変ですので、消火は入念に確認すべきでしょう。











さあ、使い方はこの程度です。

あとは、掛けるなり、置くなりして、キャンプナイトを楽しみましょう。

フュアーハンドランタンの場合、燃料満タン状態での燃焼時間は20時間ということで、

17時から22時まで、5時間点灯したとしても、4晩は持つということになります。

(ただし、構造上ランタンを倒すと燃料がこぼれるので、運搬時は注意が必要です。)











ハリケーンランタンは、雰囲気だけで大して明るくないというのが一般的な口コミですが、

その優れた性質として、

「着火から消灯まで、明るさが変わらない唯一のランタン」

であることを見落としてはいけません。


LEDであれば電池の消耗、ガソリンであれば内部圧力の低下、

ガス缶であればドロップダウンとガス残量の減少、


と、他のありとあらゆるランタンが一定の明るさを長時間キープ出来ないのに対して、

ハリケーンランタンは、淡々とその明るさを一定に保ち続けることが出来るのです。











そのことが、私を購入へと踏み切らせた大きな要因となりました。

更に見た目も雰囲気抜群で・・・言う事無しですね。











暗い、暗いと言われるフュアーハンドランタンですが、

ホワイトガソリンやOD缶のランタンと比較すると、どの程度なのでしょうか?

そんな素朴な疑問を抱いたので、色味や明るさを比較出来るように並べてみました。


左から・・・

■フュアーハンドランタン (パラフィンオイル) カタログスペック6.3cd=6.3CP?

■スノーピーク/ギガパワー2WAYランタン (OD缶) カタログスペック90W

■コールマン/ワンマントルランタン286A (ホワイトガソリン) カタログスペック約200CP/130W



・・・どうでしょうか?

灯りの色味や明るさの比較は、この写真で、ある程度再現出来ていると思います。

ご覧の通り、明るさでは他二つのランタンの足元にも及びませんが、

例えば4時間放置したら、一番明るいのはフュアーハンドランタンだったりします。









・・・ということで、やや褒め過ぎのレポとなってしまいましたが、

こんな写真を撮るだけでも絵になるのだから、褒め過ぎるのも仕方ありませんね。











フュアーハンドランタンを手に取り、ご満悦な放浪親子キャンパー。

・・・う〜ん、実にいい灯りだ(爆)







(おしまい)









FEUERHAND(フュアーハンド) ベイビースペシャル 276(amazon)
↑色付きは高くなります。。。



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