荒川パトロール 〜 竿が折れ 心も折れた 放水路(爆)

しく

2021年08月08日 22:37



荒川放水路

という言葉をご存知だろうか?



実は、よくよく調べてみると、現代の荒川というのは都市部の洪水被害を防ぐために造られた、

人工の「放水路」だったのである。

工事期間は、明治44年(1911) から昭和5年(1930)というから、

まあ知らないのも仕方ないのだが、

生粋の埼玉県人であれば、小学校あたりで習うのだろうか?

荒川下流河川事務所HP→



その深さは3〜4mということで、どおりで3mクラスのディープクランクをもってしても

ボトムノック出来ないわけである。

しかも人工の放水路であるから、その川底形状は実にのっぺりとしているはずであり、

つまるところ、この川の中央ボトムを狙うのは愚策と言ってもいいかもしれない。










7月22日(木・祝)



少し前のことになるので、若干記憶が薄れているが、

取水堰と呼ばれるところにやって来た。











どうもこのエリアは潮の満ち引きの影響を受けるようで、

護岸ブロックの濡れているところよりも、水面が随分下にある。











今回はフリックシェイク以外のワームも準備している。

懐かしのKEITECHブランドである。

しかし河口湖のほとりに会社があるのに、ホームではワーム禁止になってしまい、

なんとも不憫なメーカであるが、今も現役バリバリのようだ。

(購入したのは 2.8" #101 GreenPumpkinPP)




KEITECH/ケイテック Swing Impact FAT/スイングインパクトファット(amazon)









潮が引いてくると、前回は見えなかった川底の障害物の姿が露わとなった。

鬼のように根掛かりするな、、、と、思っていたエリアには、



テトラでも入っているのだろうか?

意味不明な場所に入れるのはやめて欲しい(爆)











さて、この時の釣行には新しいロッドを導入していた。










人生初の Abu Garcia である。

Abu といえば、昔は丸型ベイトリールのイメージしかなかったが、

現在の釣具製品は、ダイワ&シマノよりもリーズナブルな印象となっていた。










XRFS-734L-MB

どちらかといえばソルトウォーター用のルアー ロッド(モバイルタイプ)であるが、

0.8〜14gという適合ウェイトは、陸っぱりのバス釣りにぴったりである。

7'3"(221cm)という長さも、遠投したい陸っぱりにはうれしいところで、

更に4分割で立派な収納ケースも付属しており、チャリンコ釣行に実に最適なのだ。




アブガルシア(Abu García) フレッシュ&ソルトウォーターロッド スピニング クロスフィールド(amazon)










海無し県なのに、実に不思議であるが、潮はどんどん引いていき、

護岸の下の、ガレ場のようなものが見えてきた。










しかし、荒川を放水路として開削したのは明治以降であるが、

江戸時代には、川の流れを別の川に付け替える「瀬替え」と呼ばれる河川工事も行われており、

昔の日本人の治水に懸ける情熱と労力、そしてその技術には畏敬の念を抱かずにはいられない。











こちらの取水堰は当然ながら江戸時代のものではなく、1964年完成のようだ。

まあ、それでも十分古い。











・・・ふと、目をやると、川底からまた何やら謎の物体が顔を覗かせている。





一体どこから流れて来たのかわからないが、

鉄骨の巨大構造物であり、厄介なことに前回来た時は全く見えていなかった。

つまり、ここは根掛かりのホットスポットということになる(苦笑)










確かこの日は、午前中で1Lのお茶を飲み切ってしまい、

暑さに身の危険を感じて退散。



ここは釣り人も多いのだが、まあ、誰も釣れていない。

やはり灼熱の真夏は時期が悪いのだろうか?

あと、根掛かりが異常に多いのが難点で、いくつルアーを失くしたかわからない。

、、、というわけで、もうしばらく行かないと思う(爆)












7月23日(金・祝) カタストロフィは突然に



ここまで書いて思い出したが、このときは7月の4連休だったか。

快晴の4連休に2日続けて荒川パトロールというのもいささか不本意ではあるが、

私も一人で生きているわけでは無いので、何か午後に用事があったのだと思う(笑)










この日も水質はそこそこで、透明度は15cmくらいあったかもしれない(短かっ!(爆))










足場は少ないのだが、なんとか釣りができるポジションを探しながらの釣行となる。

しかし、まあ釣れない。。。



そして、時刻はまだ9時前、釣行開始から2時間ほどしか経過していない時だったが、

それは突然に訪れた。










ポキッ!



なんと、購入後間も無い、そして使用時間としてはせいぜい前日の6時間+本日の2時間程度の

新品 Abu ロッド(先端)が、いとも簡単に折れてしまったのである。



ルアーを付け替えようと、ラインを少し引っ張った時であった。



私は小学生の頃から断続的に実働10年以上は釣りをしていると思うのだが、

ルアーのロッドを追ったのは人生初であった。

(渓流釣りの延べ竿の先端は、私だったか、父親だったか忘れたが、何度か折れたのを記憶している。)



・・・まあ、これが自宅から遥々高速道路で3時間走った先の山奥、、、

でなかったのは不幸中の幸いである。



Abu の保証書によると3,000円くらいで修理出来るようなことが書いてあったが、

流石にこの程度で折れていては、今後も何度折れるかわからない。

また購入先が amazon だったのだが、つべこべ言わずに返品出来そうだったので、

試しに返品処理をして、即日送り返してみたら、

1週間後くらいにamazonポイントで無事返金された。



果たして使用済みのロッドが折れたからといって、

実店舗の釣具屋では恐らく無条件に返金ということはしてくれないと思うのだが、

圧倒的な物量の amazon は細かいことをいちいち気にしないので返品出来たのだろう。








で、改めて買い直したのが、シマノのルアーマチック S80L-4(これも4分割のモバイルロッド)である。

値段は折れた Abu と大して変わらないのだが、ケースは布製袋のみ(Abu は超立派なセミハードケース)

竿の見た目もかなり安っぽい(Abu と比較して)

だが、恐らくこの竿はそこまで簡単には折れないと思われる(見た目の印象)

正直、あまりシャープさも無い(苦笑)

しかし、シャープな竿でも、速攻折れていては、折れないけどシャープじゃない竿の方が絶対いい。

ひとまず、先日河口湖で1日使い倒したが、今のところ折れてはいない・・・




シマノ(SHIMANO) モバイルロッド 20 ルアーマチック(amazon)




・・・というわけで、荒ぶる川と恐れられた自然の荒川が、

実は人工の放水路に生まれ変わっていて、その川底は極めて寂しいものであることに今更気付き、

更にはロッドが折れて心も折れた、というある夏の日のセンチメンタルストーリーはここまで(爆)



荒川の歴史については、赤羽にある 荒川知水資料館(アモア)というところでも

学ぶことが出来るようなので、いずれ行ってみようかと思っている。

まあ、それ以前に全然釣れないので、興味も無くなるかもしれないが(爆)





(おしまい)





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