シリーズ 寝袋考(最終話)〜 迷走の果てに

しく

2014年11月11日 21:10



2010年11月20日 国営武蔵丘陵森林公園にて
(キャンプは出来ませんよ。あしからず。)





秋の夜長にお送りしました「シリーズ 寝袋考」

いよいよシリーズ完結へ。。。









↓過去記事はコチラ
2014/10/23

2014/10/25

2014/10/26

2014/10/27

2014/10/30

2014/10/31

2014/11/08









「コールマン・ハズレなし神話」とは・・・

一部キャンパーの間で囁かれる

「迷ったらコールマンを買え」「コールマンは、ハズレなし」

という言い伝えのこと。


日本のファミキャン界を牽引し続けるコールマン。

その品質は、常に消費者を満足させる安定感があり、

まさに、値段と品質のバランスが取れた優等生である。
(昨今の値上げで、少し割高な印象になってしまったが。)

値段と品質のバランスという点では、○ャプテン・スタッグも

ある意味、非常にバランスが取れているが(爆)、こちらは優等生とは言いがたいし、

「ハズレなし」とは、口が裂けても言えない。






さて、話は「4月並みの暖かさ」という天気予報に釣られて

ノコノコとやって来た、1月の赤城山に戻ります。



21:00頃だったでしょうか。

焚き火も燃え尽き、場内も寂しいので、

寝るしかなくなった、おっさんキャンパー。

購入したばかりのコールマン・タスマンコンパクトX/-18に

いつものヒートテック的なタイツ&長袖シャツ姿で潜り込みます。

記憶が曖昧ですが、ニトリ毛布も併用したと思います。

テント内もすっかり冷え込み、恐らく5℃くらいにはなっていたでしょう。

しかし、寝袋に潜り込めば、そこは-18℃でもOKな世界。

オーバースペックとは、まさにこのことです。



寝袋に入った瞬間はひんやりしましたが、

すぐに自分の体温で暖まるだろうと思ってました。



が、、、



5分経過、、、



10分経過、、、



なんか、寒い。





ここに来て、この寝袋の弱点が露に、、、

タスマン・コンパクト、

コンパクトという名前とは裏腹にかなりデカイ。

ゆったりサイズで、寝袋内で寝返りもできちゃうというのが売り。

しかし、このゆったり感が仇となって、

せっかく温めた空気がちょっと動いた瞬間に、首元から

フファ〜って出て行っちゃう。

そして、新しく冷たいフレッシュエアを寝袋内にお迎えするという、皮肉な結果に。。。





しかし、こんな事態を阻止するために、ある機能が備わっています。

さすが、コールマン!

その機能とは、、、「サーマルカラー」

寝袋をペロッとめくると、





首のあたりに、モコモコの帯状の膨らみ、わかるでしょうか?

これ、写真ではわかりにくいですが、背面だけではなくて、前面もぐるっと1周してます。

この内部には紐が通っていて、それを引っ張っていくと、

この部分が巾着の口のようにすぼみます。

それにより、胴体部分と頭部分の間に隔壁が誕生するわけです。

これは各メーカ、冬用マミーだと備わっている機能のようです。





そうとなれば、話は早い。

これは使い方が悪いだけだ、とサーマルカラーをギュウギュウに絞り上げます。

、、、

ん?何か位置が変。



実は、家で試した時もなんかしっくり来なかったんですが、

やっぱりキャンプ場でも同じでした。


サーマルカラーの位置が低すぎる〜。

首元で締めようと思うと、マミー開口部から全然顔が出な〜い。

首長族仕様か、コレ?と思うくらいに、全く顔が開口部まで届かな〜い。





かといって、開口部から顔を出せる位置で、サーマルカラーを締めていくと、

「肩出しドレス」みたいな位置でしか締められない。

↓こんな感じね。




「肩出しドレス」、いいんですよ〜。

実にいいんですけど、1月の赤城山で、

おっさんの「肩出しドレス」は、120%需要ゼロ。

寒いだけやわ〜。



これ、完全にコールマンの設計ミスだろ〜。

使い方が違うだけ?

いや、もうとにかく、コレは気に入らない!

ということで、冬の赤城山、夜のテント内で、

コールマン・ハズレなし神話は、静かに崩壊したのでありました。(泣)





打つべき手のなくなった、おっさんキャンパー危機一髪。

横では、スヤスヤと寝袋2枚重ねで暖かく眠る我が子が居ます。

この寝袋2枚重ね、コールマン・キッズマミー2C4とロゴス封筒0℃。

キッズマミー2侮るなかれ、実はタスマンコンパクトX-18と肉厚はあまり変わりません!
(キッズマミー3は重量軽くなってるから、少し薄くなってるかもですが。。。)

このくらいの装備なら、電源なしで0℃くらいまで難なくいけそうです。





さて、哀れなおっさんキャンパーに残された手は???

、、、

服を着る。(爆)

仕方ないので、トレーナーを着込み、

ニトリ毛布で全身をくるみ、

寒い思いをしながら、なんとか眠りについたのでありました。





そして、翌朝、、、



バケツの水が凍っていなかったことから、氷点下まではいかなかったようです。

さすが、「4月並みの暖かさ」(爆)











さて、それから月日は流れ、今年10月の北軽井沢。



最低気温は7℃くらいだったでしょうか?

テントの中には、ぬくぬくと眠る放浪親子キャンパーの姿がありました。



子供は、キッズマミー2+ロゴス0℃の2枚重ね

ワタクシは、タスマンコンパクトX-18の中に、コールマンC5封筒型をIN

だから、この写真、こんなにモコモコしてるんです。

タスマンコンパクトの中に、人は入ってませんからね〜。

これが、寝袋迷走の末に出した結論。。。

やっぱり最後は、「2枚重ね最強説」(爆)

暑くてチャックをちょっと開放しました。

0℃までは余裕でしょう。
(しかし、5℃封筒型がIN出来るって、どれだけデカイんだ?)










そうすると、タスマンコンパクトX-18の快適温度は何度なのか?

という疑問が湧いてきます。


今年9月中旬の富士ACふもと村。




同じく9月下旬のグリーンビュー丸山。




いずれも、タスマンコンパクトX-18のみで寝ました。

最低気温は10〜15℃くらいだったでしょう。確か。

ということで、タスマンコンパクトX-18単体での快適温度は12℃に決定〜。

プラス12℃ですよ、マイナスじゃないですよ。

パチパチパチ(泣)

(ただし、タイツと長袖シャツという薄着での条件です。)








最後に、シリーズ登場寝袋、全員勢揃いでカーテンコールに。。。




左から、

ニトリ毛布をINしたコールマンコンプレッションバッグ、

コールマンC5封筒型、

タスマンコンパクトX/-18、

キッズマミー2C4、

ロゴス封筒型0℃、、、




最後までお付き合い頂き、ありがとうございました〜♪





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