最凶ペグハンマー降臨 〜 石頭ハンマー1.1kg

しく

2017年03月11日 22:42



・・・お、重い!(爆)


ペグハンマーの重さで、男らしさをアピール?(謎)


・・・そんなわけではないのですが、100g100円のお値打ちハンマー

そのキャンプ適正は如何に?








ファミキャンデビュー時からずっと愛用していたペグハンマー・・・The DAISOの100均ハンマー

一般的な釘打ち用のハンマーかと思いますが、

手頃なサイズと意外な頑丈さで足掛け3年ほど愛用しておりました。

(写真のペグはソリステ20)











・・・このヘッドで何本のペグを打ってきたことか。。。

ヘッドの重量は200g〜300g程度でしょうか。

やはり若干のパワー不足は否めませんでした。



今までで一番苦労したキャンプ場はどこだろう・・・

ふもとっぱらも難敵だが、記憶に新しいところでは道志渓谷キャンプ場

ここのサイトはほんとに硬かった。。。


2015/11/26










意外と重宝するのが、この釘抜き部。

抜けにくいプラペグを抜く時には、釘を抜く要領でこの部分が活躍するんです〜。











さて、パワー不足を感じていたDAISOハンマー

そのパワー不足の理由を力学的に考えてみると、

以下のようになるのかもしれません。


・ハンマーの質量:m

・ハンマーの速度:v

・ペグを打ち込む力:F

・ペグを打ち込んでいる時間:Δt



上の式が正しいと仮定すると、ハンマー質量mが大きいほど、

ペグに与える力積 F・Δt が大きくなるのは明らかです。










しかし、市場のペグハンマーがひたすら重量化を目指しているかというと

そういうわけではありません。


キャンプ界ペグハンマーの最高峰・スノピのペグハンマーPro.Cを見てみると

重量は670gとそこそこながら、やはり最大の特徴は交換式の銅ヘッドを採用していることです。










↑スノピと類似品(安っ!)









この銅ヘッドは、前出の式でΔt(ペグを打ち込んでいる時間)を長くする効果があると思われます。

下のグラフは、縦軸がペグを打ち込む力F、横軸が時間 t として、イメージで描いてみました。


ハンマーのヘッドが鋼鉄の場合(青)、最大力F1は大きくなりますが、

 ハンマーはペグを打ってすぐに跳ね返り、Δt1 は短くなります。


ハンマーのヘッドが、鋼鉄より柔らかい銅の場合(赤)、最大力F2は小さくなりますが、

 ハンマーはペグを打ってすぐには跳ね返らず、Δt2 が長くなります。


結果としてその力積(要はこの絵での面積S1 or S2)は、

銅ヘッドのS2の方が大きくなり、効率よくペグを打ち込むことが出来るというのが

スノピの狙ったところでしょう。











ここまで来て、前出の式は「ヘッドの跳ね返り」を考慮していないことに気付きました。

ヘッドの跳ね返りが0であれば、上記S1とS2は同じ面積になってしまいます。


ヘッドを打ち込む時の速度をv0、跳ね返りの速度をv1とすると、

力積の釣り合いの式は以下のようになるのでしょうか?



つまり、跳ね返り速度 v1 が小さいほど、ペグに与えられる力積 F・Δt が大きくなることを意味します。

このことから、上記の S1 < S2 が成り立つわけです。




・・・ということで、なんだか良いこと尽くめの銅ヘッドですが、

ペグの下に硬い岩のようなものがあり、強引に岩をも砕いて打ち込みたいとき、

そんなときは、最大力F2の小ささが災いして、

このシチュエーションでは鋼鉄ヘッドに軍配が上がるかと思われます。


ガイロープなら、少しペグの位置をずらせば済む話ですが、

例えばトンネルテントの幕体固定の前方2本とか、

絶対に譲れないペグ打ち時には、そういうこともありますよね。









と、鋼鉄ヘッドの必要性を説明できた?ところで、ようやく登場!

石頭ハンマー1.1kg・グラスファイバー柄になります。

(写真のペグはエリステ28)



「石頭」は、「いしあたま」ではなく「せっとう」と読むらしいですが、

知らなくても恥ずかしい類いのことではないでしょう。



そういえば、小学生の頃、よくクラスにひとりはやたらと石頭(いしあたま)を誇る男子がいて、

クラス全員と頭付きをし合って、石頭ぶりを誇示していましたが、

あれはほんとに硬いのか、我慢強いだけなのか、どっちだったのでしょう?(爆)

・・・平成の現代でも、世の小学生男子は、そんなことをしてるのか気になりますね。。。









石頭ハンマー・・・このバカでかいヘッドでペグを打ち込む作業は爽快感すらあります。

ほどほどの硬さの地面で、ソリステ20を打ち込むと、

ほぼハンマーヘッドの自重だけでペグがグングン入って行きます。











ヘッドの方は、よ〜く見ると

片側が、平らで広い面で











もう片側は、少し狭くて、少し曲面になっています。

理由はわかりませんが、本来の用途では使い分けをするのでしょうかね・・・?



このハンマー、本来の用途は、石を砕き割るようなものですから、その破壊力は凄まじい

・・・裏を返すと、間違えて指でも打とうものなら骨が砕けるかもしれません。

ふもとっぱらで2回使いましたが、地中の硬い何かも、両手でぶん回せば

大概、貫通出来ました。



実は、以前からホムセンで物色してはいたのですが、

初めてキャンプ場で見たのは、今年の1月にふもとっぱらへ行ったとき。

その後、ホムセンで購入しましたが、先日偶然お会いしたオフラインさんも

似たようなものを使ってらっしゃいました。

やっぱり皆さん色々工夫されてるのですね〜。。。

(オフラインさんとはペグケースもお揃いだった(爆))


2016/09/13










そんなこんなで、我が家のペグケースに仲間入りとなった「石頭ハンマー1.1kg」

これから、その「最凶ぶり」を大いに発揮してもらいたいものです。。。



ちなみに店頭では、柄が木のものとグラスファイバーのものがありました。

木の方はヘッドが若干ぐらついていたので(店頭にあったもの全部)

ぐらつきが無い(といってもエポキシ樹脂で固めてあるだけだが)

グラスファイバー柄をチョイスしました〜。





(おしまい)






↑文中紹介の類似品です





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