キャンプと写真を愛する皆様、こんばんは〜。
最近は、ナチュログ写真部という活動(非公認)の影響もあり、
ハイエンドアマチュアから、プロのカメラマンまで、入り乱れているワタクシのブログ環境(お友達)
挙げ句の果てには、「一家に一台フルサイズ」という標語を掲げ始めた(←誰も掲げてない(笑))
過熱気味の部員たち・・・
ということで、素人のワタクシの出る幕など無く、写真関係のレポは封印しておりましたが、
久しぶりにエントリーモデルとはいえ、デジタル一眼をカシャカシャしていたら、
たまには写真関係のレポも書きたくなったので、最近の「気付き」をご紹介します。
※今回のお話は、デジタル一眼レフもしくはミラーレスのエントリーモデル
実売価格で5万円〜7万円前後のモデルを使うことを前提に書いています。
■■■ 序章 〜 AUTOからの脱却 ■■■
デジタル一眼レフを購入して、最初に多用するのはやはり「AUTO」モードでしょう。
なんなら「最初」と言わず、「永久に」「AUTO」という方もいらっしゃるかもしれません。
私もどちらかといえば、そのタイプでした。(爆)
しかし、最近になり、「P」(プログラム)モードというのを覚えてから、
ほぼずっと「P」モードのままで使っています。
(流れで今は使っていない古い一眼レフのダイヤルを撮ってしまいましたが、
どのメーカも、最新機種も、大体同じだと思います。)
これをお読みの方の中には、「AUTO」と「P」の違いがわからない・・・という方もいらっしゃるかもしれません。
(いや、むしろ、それくらいの方が、このレポを読むのにはちょうどよいです。(笑))
「P」モードは、ほぼ「AUTO」ながら、ちょっとだけこだわりの設定が出来るモード・・・
そんな位置付けと覚えておけば、大体どのカメラでも大きな間違いは無いと思います。
それでは、「P」モードをセレクトしたうえでの、「キャンプ写真・2つのテクニック 」
早速いってみたいと思います。
■■■ テクニックその1 〜 ISOを下げろ! ■■■
下の写真をご覧下さい。
こちらは、去年の3月に、早朝の本栖湖畔で撮影した1枚になります。
使用していたカメラは、ミラーレスのエントリーモデル。
風景モードで撮影しました。(風景向けのAUTOモード)
紫色に染まった湖と空が、なんとも奇跡的な景観を作り上げた瞬間でしたが、
写真としては、後々、大きく後悔することになった1枚です。
何をそれほど後悔したのか・・・このサイズ(幅630pixel)では、若干わかりにくいですが、
いわゆる高ISOによるノイズ(ざらつき)が、大きく目立ってしまっているのです。
このときのISOは、カメラが自動で設定する上限の1,600(機種によって異なる)
例えば、夜の幕内で料理の写真を撮った程度なら、
そこまでノイズは気にならないとは思いますが(素人目には)
鏡面の湖と空、という被写体を撮影すると、どうしても粗が出てしまいました。
そして、これはAUTOや風景モードなどを使用している以上、
どうすることも出来ない問題として残るのです。
しかし、早朝の湖畔でそんなことに気付く訳も無く、
私は「風景モード」で写真を撮り続けていました。
辺りは徐々に明るくなり、下の写真を撮影した時には、ISOも自動で250まで下がっていました。
上の写真と同じカメラ、同じモードで撮影したとは思えないほど、
滑らかな画質(低ノイズ)で写っています。
そして、日の出直前。
ISOも200まで下がり、鏡面の水面の質感が実に美しく、この写真だけを見ると
「実にいいカメラですね〜」と褒めたくなります。(笑)
・・・という事例からわかるように、
AUTOや風景モードに頼っていると、カメラが勝手に、やや無理目なISOまで上げてしまい
ノイズ(ざらざら感)の目立つ写真になることがある・・・という欠点があるのです。
そこで、「P」モードを選択して、ISOを自分でコントロールしよう
という発想が生まれてきました。(私の中で)
下の写真は、昨年11月のナチュログ写真部合宿、これまた早朝の写真です。
このときは既に「P」モードで撮影していたのですが、
私のカメラの場合、ISOは何もしなければ「AUTO」になっています。
というわけで、寝起きの1枚を寝ぼけて撮影したら、ISOは1,600となっていました。
が、以前の失敗を糧に、一皮剥けた?ワタクシは、撮影画像をカメラ背面の液晶でチェックし、
ノイズが多いことに気付きます。
で、ISOを400まで下げて撮影したのが、こちら。
シャッタスピードは自動で4倍ほど長くなりますが、三脚使用なので問題ありません。
・・・上の写真と見比べてみて、ノイズが少ないのがわかるでしょうか???
高ISOでのノイズは、カメラの善し悪し(要は値段)で大きく変わるようです。
ただ、冒頭で書いたような(私も使っている)5〜7万円くらいのデジタル一眼レフやミラーレスの場合、
ISO 1,600では、やはりノイズが目立ちます。
ISO 800で、ほぼわからない。
ISO 400なら、安全圏。
というのが、いくつかのカメラを見たうえでの、個人的な感触です。
当然ISOを下げると、シャッタースピードが遅くなるので、手ぶれを防ぐために三脚使用が推奨です。
■■■ テクニックその2 〜 露出を変えろ! ■■■
さて、コンデジでも中級モデル(3〜5万円くらい)になると、露出調整ダイヤルが付いているものがあります。
(下の写真の−2〜−1〜0〜+1〜+2というダイヤル)
私も最初にこのコンデジを買った時に、何故こんなダイヤルが付いているのか?
そんなにいじらないだろう?と思っていたのですが、これがいじり出すと案外使える・・・というお話です。
(↑例でコンデジを出しましたが、以下の写真は全てミラーレスで撮影したものです。)
露出を色々調整していると、露出の調整が「効果的な時間帯」というものがあることに気付きました。
それは、朝方や夕方、いわゆる薄暮に近い時間帯で、
それより少し明るいかな?というタイミングです。(←ずいぶん限定的(爆))
下の写真は、昨年末、ふもとっぱらでの紅富士の時間帯がほぼ終わる頃の1枚ですが、
これはPモードながら、何も調整せずに撮った1枚です。
写真を見ただけではわかりませんが、こういった時間にカメラまかせで写真を撮ると
実物よりも明るく写る経験は、誰しもあるのではないでしょうか?
この写真も実物よりも明るく写っていたと思います。
そこで、わずかマイナス0.3だけ、露出を調整して下げてみました。
露出を下げたことにより、テントや草原は少し暗くて見にくくなりましたが、
富士山や裾野の上空は、適正な露出となり、色味が少し増しているのがわかります。
この違いは、上の写真では、本来は暗い草原が、ある程度の明るさになるように撮影されたため、
その代償で、富士山や空が明るくなり過ぎていたため、と考えられます。
わずか0.3の違いですが、意外と印象が変わるのが面白く、奥が深いところです。
こちらはナチュログ写真部合宿での夕方の時間帯。
これも普通に撮ると明るくなり過ぎたので、薄暮のイメージを出すため(実際の明るさに近づけるため)
露出をマイナス0.3しています。
ただ、このあたりの「暗い」写真は、イマイチなディスプレイだと見にくいかもです。(汗)
私は家ではmacなので、よく見えますが、会社のwindowsノートPCで見ると(昼休みね)
「なんか見にくいな〜」となります。。。
こちらは、朝の少し暗い時間帯。
朝の時間帯(陽が射す前)に、AUTOで撮影して、なんだか白けた写真になった経験は無いでしょうか?
下の写真では、露出をマイナス0.7にすることにより、それをかなり緩和し、実物と同じ印象の写真に撮影出来ました。
露出の調整は、紅葉撮影でも威力を発揮しました。
このときは、直射日光が紅葉に当たり、後ろの川は完全な日陰。
画面の1/3程度を占める「日陰」の影響で、カメラはかなり明るく撮ろうとしました。
そこで、露出をマイナス0.7すると・・・あら、ちょうどいい感じではないですか〜♪
ちなみに、露出の調整加減は、カメラ背面のディスプレイで確認することになりますが、
明るかったり暗かったりする、外での確認は意外と難しいものです。
なので、露出は何パターンか変えて撮影しておき、自宅のPCで良いのを選ぶなど
地道な努力も必要になってきます。(笑)
あと、これは完全に私の個人的経験則ですが、マイナス/プラスとも「1」までがいいところで、
それ以上大きく調整すると、大体失敗(暗過ぎたり、明る過ぎたり)します。(爆)
jpegでなくて、rawで保存すれば後でいじれるらしいですが、
ファイルが重過ぎるのがイヤだし、PCで変換するのが面倒なのでやったことはありません。。。
最後に・・・露出の調整例がマイナスばかりで、プラスは無いのか?と思い、探してみたら
こんな写真が出てきました。
これもキャンプ写真あるあるなロケーションなのですが、曇っていて空が白いとき、
全然陽は射していないけれど、白い空がカメラは明るく感じるらしく、
例えばこの写真だと下半分の芝生部分が暗くなって、見にくい写真になることが多々あります。
そこで、このときは露出をプラス0.3にして、日本一カッパの似合う中年男性(いまやトップブロガー)の
設営風景を撮影していました。
・・・しっかし、こんなブログでしか使えない写真でわざわざ露出を調整したとは・・・
我ながら呆れます。(爆)
ということで、今更ながらのテクニック?を最近体得したので、
知った顔をして紹介したレポはここまで!
AUTO偏愛キャンパーの皆様の、参考になれば幸いです。
(おしまい)