一番旨い釣り魚・・・これは
キャッチアンドイート派、もしくは、
往年の名著「
フライフィッシング教書」では、
キャッッチ アンド ストマックと記されていた記憶があるが、
どちらにしても、釣って食べることを前提にしている釣り人にとっては、永遠のテーマである。
私の釣りの主戦場は、淡水域であるが、
やはり純粋に旨い魚という観点で考えれば、
通常の食卓に上る魚がほぼ海水域のそれであることから、
海水魚のいずれかが最高に旨い魚、というのが大多数の意見であろう。
そうなると、淡水魚では簡単に太刀打ちできないので、
食するロケーションも含めて考えてみようと思う。
偶然にも私が釣りに加えてキャンプも趣味にしていることから、
キャンプ&フィッシングという得意なジャンルに持ち込もうという算段である(笑)
キャンプ&フィッシングと言っても、
いつでもキャンプ場から釣り糸を垂れられるわけではありません。
キャンプ場近隣の管理釣り場で、早朝から釣りを楽しみ、
お土産のニジマスを数匹ゲットしたら、
キャンプ場にチェックインするというのは、私のひとつの得意パターンです(笑)
キャンプとニジマスは、最も登場回数が多い組み合わせとも言えるでしょう。
そして、最も簡単な調理方法は、やはり小麦粉をまぶしてのムニエルです。
ふと、見上げれば透明窓越しの富士山がチラ見え。
このロケーションで調理するのもキャンプならではの醍醐味です。
ムニエルが簡単な理由は、フライパンで調理できるから。
熱源はカセットコンロでもいいし、薪ストーブを使うのもまた乙なものです。
冷凍食品のチキンライスを添えれば、キャンプでは十分なごちそうの
洋風ワンプレートの完成です。
管理釣り場は人工的過ぎて、ちょっと、、、
という方には、放流量が多めの湖がいいかもしれません。
これは同じニジマスでも改良品種のハコスチ。
立派な体高で、食べ応えも十分です。
同じニジマスでも、調理方法を工夫してみたこともありました。
この中サイズのニジマスを食した調理方法は、、、
唐揚げです。
このロケーションですから、油ハネを気にする必要もありません(笑)
確かこの時は平日でガラガラでしたから、揚げ物音がシュールに響き渡っていました(爆)
ニジマスというのは非常に淡白な魚ですので、食すにはちょっと物足りなさを感じることもあります。
その点、この味付きの衣を付けて、油で揚げるという調理方法とは、非常に相性が良く、
単なるニジマスを、旨い釣り魚へと昇華させたキャンプとして、私の記憶に残っています。
、、、と、ちょっとマイナーな調理方法を紹介しましたが、
やはりキャンプ&フィッシングの王道は、炭火での塩焼きでしょう。
炭火での塩焼きは、最低でも30分くらいはかかると思います。
焦っている時にはお勧めしませんが、何にも縛られない自由なソロキャンプとの相性は抜群です。
遠火の強火でじっくりと、、、
季節は、夏がいいでしょう。
外に居てもちっとも寒くない、、、でも陽が陰って、日中よりは格段に過ごしやすい気候の中で、
じっくりと魚を炭火で焼くのは、実に贅沢な時間の過ごし方です。
そうして、ゆっくりと焼いた魚を食べ終わった頃には、、、
すっかり辺りは暗くなっています。
また今年の夏も、こういうキャンプがしたいものですな。
・・・話を「一番旨い釣り魚」に戻しましょう。
これまで散々ニジマスをお見せしておいてアレですが、
一番旨かったなぁ、と記憶に残っているのは、、、
福島遠征で釣り上げたイワナです。
20cmほどと、決して大きな魚ではありませんでした。
しかし、このイワナをたっぷりと熾した炭火でじっくりと、、、
じっくりと、、、
じっくりと焼いていきます。
川魚の塩焼きは、焼けば焼くほど美味しくなる気がします。
じっくりと時間をかけて、、、
辺りはすっかり暗くなった頃
ようやく食した、イワナの塩焼き。
野趣あふれる素朴な味わいとでも言うのでしょうか。
塩味が効いていて、とても美味しいです。
じっくりと焼いたイワナは骨も半分食べられるほどでした。
一番旨い釣り魚・・・もちろん、その基準は人それぞれでしょうが、
私はこの日のイワナの塩焼きが、一番心に残っています。
(おしまい)
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