早朝 3:15
この日、何故か私たちは、深夜の中央道を爆走し、この時間には標高1,600mの山頂付近に居た。
前日は金曜日だったので、仕事が終わり、夕食を食べ、風呂に入り、
時間も無かったのでほとんど仮眠は出来ず、そのまま終電近くの電車に乗り込んだ。
すっかり休眠ブロガーと化してしまった長老Eg兄こと、
Egnath氏にピックアップしてもらったのは0時過ぎだったか。
そのまま、塩尻IC至近のローソンで他のメンバーたちと合流し、高ボッチ山頂へと向かったわけである。
「晩秋の高ボッチで雲海を撮ろう」
誰がそんなことを言い出したのかは忘れてしまったが、2016年のへりさんのレポ →
★
に大きく影響されたことは間違い無いだろう。
その頃は正式なキャンプ場ではなかった高ボッチも、今では、れっきとしたキャンプ場である。
恐らく公営だと思われ、料金も1泊1,000円と良心的だ。
しかし、勢い勇んで3時に来てしまったのは、如何なものか(爆)
眼下の夜景はもちろん美しいのだが、如何せん寒いのである。
しかも、前日入りしていたへりさんの情報によると、前日の朝に雲海が出たのは7時頃。
・・・どう考えても3時に来る必要は無かったわけであるwww
しかし、極寒のなか、待ち続けること3時間
諦めムードだった展望台の面々が、急激にざわつきはじめた。
真っ白だった霧がピンク色に染まり始め、うっすらとではあるが、
富士山のシルエットが浮かび上がったのだ。
寝不足&極寒の中、朦朧とした意識で待ち続けた私たちの目の前に、不意にその瞬間は訪れた。
・・・改めて写真のタイムスタンプを見ると、本当に3分足らずの出来事であった。
極寒の中、3時間待ち続けて、終始霧に視界を遮られ絶望していたところに、
この朝焼けのシルエットの富士が、浮かび上がったときの気持ちを想像してみて欲しいw
あまりの感動的な出来事に、私たちは本来の目的・・・雲海チャレンジを一瞬忘れるほどであった(爆)
その後、7時頃まで粘ったのだが、結局目的の雲海を見ることは叶わなかった。
雲海とは、地表付近の空気が冷え、その温度での飽和水蒸気量を超えるために、
水蒸気が雲(水滴)へと変わる現象だと思われるが(最近娘の理科の教科書で覚えたw)
そもそもある程度の水蒸気を空気が含んでいなければ無理な話で、
長老Eg兄が事前に危惧していたように、前日からの晴天で空気は乾燥し過ぎていたようだ。
キャンプ場のチェックインは10時であるので、それまでは各自車で仮眠を取ったりして
10時に管理棟へ駆け込んだ。
正式なチェックイン時刻は13時だったと思うが、+500円でアーリーインすることが出来る。
↓こちらは管理棟で販売されていた「でいたらボッチ」ノート・・・結構高いw
11時頃には、我らが仲間の設営もあらかた終わり、ようやくゆっくり休むことが出来るwww
ちなみに今回、私はテントを持参せず、Egnath氏のカヤードに居候させてもらった(爆)
設営も終わったので、また展望台へと未練タラタラで行ってみるが、
やはり今日は雲海が現れないようである。
それどころか、富士山の姿もかなり薄くなってしまったようだ。
しかし、霞がちな諏訪湖周辺とは対照的に、高ボッチ山上空は雲ひとつない晴天である。
見晴らしの良い山頂付近には、いくつかの電波塔が設置されているのだが、
やはり、このアクセントが良い被写体となるので、ついついカメラを向けてしまうw
一旦テントに戻り、、、と言っても人様の幕だが、
昼食にカップヌードルBIGを食す。
食事を簡単に済ませるのはいつものことだが、
この時期の高ボッチでは殊更その傾向は強くならざるを得ない。
というのも、水道凍結の恐れがあるため、止水されており、
通常のトイレは閉鎖されていて、仮設トイレを利用。
炊事場、、、はそもそも無かったが、手洗い場の水道も全く使えなかった。
管理棟で多少の水は貰うことが出来るようだが、水の持参は必須だろう。
ちなみにゴミに関しては通年で持ち帰りである。
・・・と、カップヌードルをすする私の横で、何やら美味しそうなものを調理しているおじさんが居るw
熱源は今回のキャンプの目玉のひとつで、「全キャンパーの夢」とも云える幕内焚火を利用している。
zero21keiさんが、
サーカスTC BIGの幕内に設置してくれたものだったが、これが今回大活躍であった。
BioLite ファイヤーピット
昼食後は、各自しっかりと仮眠を取ることにした。
・・・といっても、すぐそこがどんな絶景になっているか目も離せないので
16時頃にはモゾモゾとひとり起き出した。
辺りはちょうど日没を迎えようという時間帯であった。
クマが居てもおかしくない山上での単独行は、普段はビビリなので絶対やらないが、
この辺りにはすっかり土地勘も出来てきたので、独りで無音の展望台を満喫する。
諏訪湖越しの富士山は見えなかったが、夕焼けの色が南東側へも回り込み
何とも美しい色合いである。
一方、西の空は素晴らしく焼けていた。
なるほど、ここ「高ボッチ」は撮りたいものが沢山ある、とメンバーの誰かが話していたが、
南〜西〜北と視界の開けた山頂ゆえに、同時刻でも方角によって全く違う表情を見せてくれるのだ。
展望台で仲間と合流し、最後に西〜北側の塩尻〜松本市街の見える牧場側へ行ってみる。
夕闇迫る北アルプスのシルエットと眼下に広がる夜景の組み合わせ・・・
ここでしか見られない絶景を写真に収めようと、皆思い思いに撮影を繰り返した。
サイトに戻った頃には、当然ながら真っ暗である。
時間を忘れて写真に没頭できるのは、今回の参加者全員ソロおっさんだからであり、
このキャンプ場では、「ソロおっさん最強説」を疑う余地もない(爆)
夜は、また幕内焚火をこれ以上ないほどに満喫した。
当然サーカスTC BIGのトップをフルオープンしていたこともあるのだが、
バッテリーとファンを内蔵した高級焚火台のクリーン燃焼も手伝って、
いわゆる「焚火臭」をほとんど感じることなく、快適温度のキャンプナイトを過ごすことが出来たのだ。
夜空には、星もそこそこ出ていたが、これから天気は崩れる予報で、
徐々に雲が広がり、あまり積極的に星を撮るメンバーは居なかったように思う。
22時を周り、眠気も限界に達したので、居候のカヤードで、これまた借り物のコットで就寝(爆)
シュラフは持参したナンガ600DXであったが、かなり厚着をしていてちょうど適温くらいの気温であった。
(要は結構寒いw)
・・・翌朝
この日は前日から絶望的な天気予報だったにも関わらず、4時に起きると言い張るメンバーが複数おり
私は生暖かい目でシュラフの中から見送った(爆)
前日、あれだけ寒くて辛い思いをしたおっさんたちを、
そこまで駆り立てる魔力が高ボッチにはあるということだろうか。
そして、自身は6時過ぎに起床し、仲間たちと合流する。
眼下の街には、うっすらとモヤのようなものがかかっており、これはひょっとして雲海なのか?
と、思ったが、本物の雲海を知るへりさん曰く「全然違う」とのことであった(爆)
前日の天気予報では既に雨が降っている時間帯であったので、
曇りでもまだ降ってないだけよかったのである。
幕に戻り、またまたカップヌードルBIG(今度はシーフード味w)と
食後にコーヒーとプリンをいただく。
誤解の無いように言っておくと、おじさんは毎朝プリンを食べているわけでは無い(爆)
雨雲レーダーを見ると、雨が降り出すのは時間の問題であったので、
各自早めの撤収作業に取り掛かった。
結局撤収が完全に終わる前に降り出したのは、みぞれのようなもので、
それほど濡れることは無かったのが不幸中の幸いである。
帰宅前に、まだ訪れていなかったキャンプ場から一番遠い展望台へ車で行ってみた。
(高ボッチには展望台が少なくとも3箇所はある)
なるほど、随分多くの車が奥の方へ行くとは思っていたが、どうやらここがメインの展望台で
諏訪湖を見下ろす角度がかなり急で写真も撮りやすそうな印象を受けた。
しかし、風景写真の世界も、管釣りの世界も相通じることなのだが(爆)
初めての場所というのはどうにも勝手がわからず気後れしてしまう。
恐らく前日の早朝には多くの人でごった返していただろうし、尚更であろう。
それにしても、おじさんの趣味というのは、どうしてこう早朝からの場所取りと縁が深いのか(爆)
よくよく考えたらおじさんは朝に強く暇であるという条件から導くと、必然の結果とも思えるw
そんな風景写真と管釣りの共通点への気付きがあったw 今回の「雲海チャレンジ2022」
何度も高ボッチを訪れているへりさんが
「完璧な高ボッチなんて、数回行っただじゃ撮れない。たからこそ面白い。」
というようなことを言っていたが、
それって「発光路の3号池」と同じやん、と思ったのは言うまでも無い www
(おしまい)
ご一緒した皆さんのレポ
miniぱぱさん
★
taku-cさん
★
ediさん
★
へりさん
★
zero21keiさん
★
エピローグ
・・・というのが、約1ヶ月前の出来事であったが、
今回の写真キャンプ後に何故か私のキャンプ熱・・・ではなくカメラ熱が大爆発してしまい、
実に5年ぶりとなるカメラボディの更新、および長年の懸案事項であった三脚の新調など、
歳末気分も重なって大散財をしたまではよかったが、、、
その後まさかのコロナに感染してしまい(初めて)
1週間近く寝込んでいたため、カメラで星空を撮るとか、寒い中管理釣り場に行くとか、
全くそんな気力が失くなってしまった・・・←今ココ、という感じであるw
コロナ感染に関しては全く心当たりなく、しかし、その数日後には同居家族にもあっさり感染
ということで、「潜伏期間」って本当にあるんだなぁと思った今日この頃。
コロナウィルスは鼻の奥で増殖するとのことなので、
今更だが再感染防止のためにも「鼻うがい」なるものを試してみたが、
これが実になかなか面白いし(右の穴から入れて、左の穴からジャバジャバ出てくる)
効果もありそうなので、激しくお勧めしておこうwww
(全然痛くない)
ハナノアシャワー 鼻うがい 初めてでも簡単タイプ (鼻洗浄器+専用洗浄液500ml)