takaボッチ forever 〜 雲追い人の夢の跡

しく

2023年11月08日 21:26

2023年10月28日(土)〜1泊 高ボッチ高原キャンプ場(長野県塩尻市)


雲海不発に終わった「雲海チャレンジ2022」から1年・・・

今年もこの季節がやってきた。

思えば1年前のあのキャンプがきっかけで、我がカメラシステムを一新するきっかけにもなった

大きなターニングポイントであった。



そして時は2023年10月・・・

昨年のメンバーに加えて、2名の新顔・フレッシュおっさんズを迎え入れた我々は、

再びあの地を目指したのだ。。。





↓昨年のレポ
2022/12/24










3:07

写真のタイムスタンプから察するに、現地到着は2:40くらいだっただろうか。

この日の私は、いつも通り会社に出勤し、いつもより少し早く家には帰ったが、

子供の塾の迎え任務を全うしてからの出発となったので、自宅を出たのは22:00過ぎであった。

そのまま寝ずにここまで来たのだから、多少は眠かったはずであるが、

あまりその記憶は無い。



眼下にはいつも通りの諏訪湖の夜景が広がり、その先の富士山はいつも通り?見えない。

今考えると、雲海撮影にあまり良い条件の週末とは思えなかったが、

それでも大勢のカメラマンが集結していた。











「雲海と夜景と富士山」を撮りたいと言い出したのは、へりさんが最初だったか?

雲海すら撮ったことの無い私にとっては、「雲海と富士山」さえ撮れれば十分なのだが、

既にそれを撮っているへりさんにとっては、いや他のメンバーにとっても、

いつの間にか更に難易度の高い目標が設定されていた・・・

そして、その目標のためには、月明かりに富士山が照らされる満月の夜が良かろう、

ということで、ずいぶん前からこの日程が決まっていた。










5:13

・・・到着から既に2時間が経過し、昨年の激寒より、かなりマシではあったが、

やはり標高1,000m超の高地で、晩秋の早朝に長時間じっとしていると、

身体も芯から冷えてくる。

肉眼ではそこまで明るくなっていなかったが、カメラの液晶画面に映る空の色は、

明らかに青くなっており、いよいよ雲海ショータイムの始まりを予感させた。










5:35

この日の、日の出時刻は6:00ちょうどくらいだったと記憶している。

富士山方面は生憎の分厚い雲に覆われてはいたが、ほんの隙間から

朝焼けのシルエットとしてその稜線が浮かび上がり、かすかな望みを繋いでくれるのだった。

しかし、肝心の雲海は、、、全くその気配が無い。











6:00

日の出の時刻を迎えても、雲海は現れず、富士山も雲隠れ。

明るくなって露わになったのは、物好きおっさんズの集団だけであり、

各人、歳のせいか、落胆の色が隠せない(爆)










6:04

・・・と、半ば諦めていたその時であった。

諏訪湖の上空の低いところに、雲海の赤ちゃん?のようなものがひとつ浮かんでいるではないか?

既に3時間も待ち続けた面々は、途端に色めきだったが、

残念ながらここから雲海が増えることは決して無かった。

「あれ、雲海じゃない?!」

と叫ぶメンバーに対し、

「あんなのは、雲池だよw」

と、keiさんが言ったのがおかしかったwww










6:31

結局クライマックスはその程度で、去年以上に不発の朝となってしまった。

傷心と眠気が交錯する中、各自仮眠を取るために車の中へと消えていった。







7時から9時くらいまで車中でぐっすり眠り、10時のアーリーチェックイン(+500円)

にジャストインタイムとなった。

しかし、程よい気温と日光で温められた車内は快適温度で、

また周囲の騒音もかなり遮られることから、テントより10倍よく眠れた(爆)

最近は釣り場で仮眠を取ることも多いので、下記のカーテンを4枚常時携帯しているのだが、

これがあると視線も外光も遮られるので、よりよく眠れるお勧めのアイテムである。



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11:11

というわけで、11時にはテントの設営も完了である。

買ったばかりの アテナワイドツーリング の前室には、ミニテーブル1個くらいがちょうど良いようだ。

備忘録として書いておくが、地面はかなり柔らかく、テント付属のペグを足で踏み込めば簡単に刺さった。

(非オートなので、荷物は極力減らしたい)















設営後は、ファン付き焚火台がインストールされた keiさんのテントに集まり、

焚き火をしながらの昼食とした。

その後、晴天なのに大粒の涙のような雨が降ってきて、少し慌てたが、

これは takaボッチの神様のイタズラだね、ということで全員が妙に納得したのだった。











16:40

夕暮れ時の富士山と諏訪湖を写真に収めようと、皆で展望台へ向かう。









・・・しかし、分厚い雲に覆われて、富士山の姿は全く見えない。










昨年もこの時間の富士山は見えなかったが、夕焼けが美しかった。

だが、今年の空はほとんど焼けることもなく、ただどんよりと日が暮れていった。










徐々に暗くなる中、今度は牧場側へ移動してみると、

雲の切れ間から満月がひょっこりと顔を出した。

この瞬間、ベストアングルを狙おうとへりさんがカメラ片手にダッシュしていた記憶があるw










こうして、何とも微妙な曇天のなか、我々の長い1日は終わりを迎えようとしていた。













夜はまた幕内焚火での調理を中心に楽しんだわけであるが、

奮発して初めて購入した高級ウィンナーの味が

思いの外に濃かったことが印象に残っているwww












翌日5:37

昨夜は、私以外の全員が「4時に起きて、夜景と雲海と富士山を狙う」と豪語していたが、

天気予報が悪過ぎたので私は日の出の6時に間に合うように起床した。










山の天気は変わりやすい、とは言うが、

ここ高ボッチ山頂は、昨夜から安定して霧に覆われているようだった。

その霧の威力は凄まじく、木々の枝に付着した水滴が

一晩中雨のようにポツポツと、テントに降ってくるほどであった。










昨夜はあれほどやる気があったメンバーだったが、

流石にこの「五里霧中」状態に絶望したのか、誰も展望台へ行こうとはしない。

私は日が昇れば状況が好転するのではないかと考え、

三脚を担いで展望台へと向かった。











他のメンバーも後を追ってきてくれ、一緒に展望台へ到達したのだが、

残念ながら諏訪湖と富士山がどっち方面だったかもわからないほどの視界不良状態で、

ここで、雲追い人の夢は儚くも砕け散ってしまった。。。











展望台では30分ほど粘ってみたが、この日は北からの風が絶えず吹いており、

その風に乗って、北からの霧が常に供給される状況で、一向に視界が開ける気配は無かった。

・・・というわけで、雨が降ったわけでも無いのにずぶ濡れになった自幕へと戻る。










ソロキャンプの朝食は、やはりチキンラーメンかカップヌードルが定番だろう。

今回はカップヌードルBIGが思いの外に高かったので、安いこれを選んだw










前室が大きいと、こうして雨(霧)風を凌げるのがありがたい。

しかし購入前からわかってはいたが、キャノピーを張り出さないと

頭上の空いている面積が大きいため、前室の半分くらいは雨が降り込んでしまうことになる。










コーヒーを淹れ、昨夜食べ損ねたプリンも頂くとしよう。

皆はkeiさんの幕内に集って朝食を摂っているようだったが、

せっかく買ったテントを寝るだけに使うのも勿体ないので、単独行を楽しむw









・・・となると、自然と「昔取ったなんとか」で、こんな写真も撮ってしまう(爆)











8:55

こうして2日目は霧が晴れぬまま、下山する時間となってしまった。

1台、また1台と仲間達が去って行く様子はやはりすこし寂しいものである。











高ボッチへの山道は車1台分の幅しか無く、対向車が来ると絶望するような道だw

そのくねくね道を半分程度降りたところで、ため池のような場所があり、

景色がキレイだったので車を停めて写真に収めた。(駐車スペースもある)

が、後日メンバーの写真を共有してみたら、皆同じ写真を撮っていた(爆)











こちらはkeiさんが共有してくれた帰路途中の下界から眺めた高ボッチ方面の写真であるが、

見事に霧?雲?に覆われている。

下界は晴れているのに、山上はこの調子だから高ボッチからの雲海写真を狙うのは非常に難しい。



ここ最近は、どういう天気図であれば雲海が出るかを毎日予測&ライブカメラで答え合わせするのが、

仲間内で盛り上がっていて、ある程度の傾向は掴めてきている。

簡単に言ってしまえば「快晴無風」が絶対条件となる。



そう考えると、あらかじめ日程を決めてキャンプを予約して、

その日にたまたま雲海が出るのは、強運以外の何者でも無くw

ガチで行くなら、天気予報次第で平日でも決行するくらいの気概が必要だろう。



しかしながら、我々も日々の勤労生活を簡単に放り出すわけにもいかず、

また、特に今回は皆で集いたいタイミングでもあったので、

撮れ高はどうであれ、思い出に残るキャンプとなった。



次回・・・が今年なのか、来年なのか、

グループなのか抜け駆けなのかw

天気と自分の気分次第なので、何とも予測が立たないが、

少なくとも雲海の楽しみは次回以降に繰り越し、ということだけは間違いない。





(おしまい)





<ご一緒した皆さんのレポ(順次追加予定)>

zero21keiさん 





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