釣り針といえば、がまかつが最強だと思い込んでいたオールド釣り人の私が、
初めてヴァンフックのこのシリーズを手にしたときの衝撃は相当なものであった。
確か最初に買ったのは SP-21zero という細軸タイプだったが、
恐ろしいくらい簡単に手に刺さるのだ。
以来、SP-31Fを中心に替えフックとして絶大な信頼を寄せているのだが、
太軸のSP-41Fを購入した際に、何か形状に違和感を覚えた。
SP-31F #6
私の場合は、1g以下のスプーンをほとんど持っていないことから
SP-31F だと #6 もしくは #7 で大抵のスプーンの替えフックは事足りる。
SP-41F #6
しかし、やはり SP-31F では、元気な中マスを釣り上げると簡単に開いてしまい
(特にネットに取り込んだ後にモタモタして開くことが多い気がする)
コストも馬鹿にならないので、太軸の SP-41F も購入してみた。
こちらは #7 が無いので、#6 がメインとなる。
しかし、この SP-41F #6 の形状が、なんだか SP-31F #6 と同シリーズとは思えなくて
妙にずんぐりむっくりしているというか、シャープさがないというか(形状に)
違和感を感じるのである。
そこで両者を並べてみた。
左が SP-41F #6 で、右が SP-31F #6 だ。
こうして見ると、やはり私の違和感は間違ってなくて、
SP-41F(左)は、まず曲げRが大きくて(線径が太いと曲げRも大きくなってしまうのだろう)
針先の位置もやや開き気味、ワイドゲイプ気味になっている気がする。
ちょっと、置く角度を変えてみても、上の感想は変わらない。
しかし、ほんとに曲げRが全然違いますなぁ。
で、ここから先が面倒だった(爆)
手持ちの(フリーの)画像処理ソフトで、なんとか両者を重ね合わせられないか?
と、初めての作業を試みたのである。
まず、SP-31F #6(右)をコピーして切り抜いた。
切り抜くのを自動でやりたかったのだが、
コマンドがわからず結局フリーハンドで一生懸命周りを消したw
で、黒いまま重ねても見にくいので、針全体を赤で塗り潰した。
これは背景(透明)を自動で選択できたので、
選択範囲を反転して太いペンで塗るだけなので簡単だった。(全部手探りでやってるけどw)
で、いよいよ重ねてみるわけだが、、、
やはり、思った通り SP-41F #6 の針先は、かなり開き気味であった。
まあ、この1mmだかなんだかわからないが、僅かな差があったところで、
あんたの腕じゃ関係ないでしょ?という感じではあるが、
これって、モノ作りとしてちょっと微妙な気がするような・・・
要は、SP-31Fを太軸にしたのが SP-41F だと(勝手に)消費者が思っているのに
まさか基本形状が太軸の曲げ制約でちょっぴり違うものになっているとはねぇ・・・
と、思ったが、念のため
ヴァンフックのHP を見てみると、
SP-41Fは「SP-31F の太軸仕様」とは、
一言も謳っておらず、
またご丁寧に、各型番の形状比較写真が並んでいたw
こうして見ると、SP-21F は SP-31F より更にナローだし、
SP-11F の曲げRが、SP-21F より大きくなっていたりと、
要は、軸の太さ毎に、かなり入念な試行錯誤が行われたことが見て取れる。
いや〜、これ、相当苦労したんだろうなぁ。
ということで、安易に
形状が違うとか、
スプリングバックで針先が開いているんじゃないかとか、
素人の浅知恵で、余計な悪態をつかなくて良かった(爆)
ヴァンフック開発の皆様・・・ご苦労様ですw
とはいえ、事実として SP-41F #6 の針先は、SP-31F #6 よりも少し開いています
・・・って、しつこいわ(爆)
(おしまい)
ヴァンフック(Vanfook) SP-31F スプーンエキスパート ミディアム
ヴァンフック(Vanfook) SP-41F
↑どちらもよく刺さるよ〜w