朝、明るくなってからの焚き火というのは、炎が見えにくいのであまり好きではありませんが、
木陰の多い、このキャンプ場では意外と悪くないものでした。
今回の連泊キャンプ、想定外に良かったのが自サイト裏の森の景観。
広葉樹が美しく茂り、程よく見通せるその眺めは、申し分無い「癒し」を与えてくれます。
今日は天気が良さそうなので、富士山も見えるかもしれない。
そんな期待を胸に、恒例の富士山チェックのため、ふもとっぱらへと向かいます。
さあ、今日こそ世界遺産・富士山を拝めるのか???
・・・?
・・・どんより、雲の中。
私の記憶が確かならば、あの点線のあたりに富士山が見えるはずだが。。。
↓昨年の初冬に来た時には、24時間丸見えだっただけに、夏の富士山の難しさを感じます。
(結局3泊4日で一度も見えず。)
富士山は、雲の中ですが、ふもとっぱらにはサンサンと太陽が照っております。
標高800mの朝霧高原、朝晩は涼しくなりますが、天気の良い昼間はかなり暑いです。
この時期のふもとっぱらは、厚手のタープが無いと厳しいかもしれませんね。
ということで、富士山チェックを終了し、涼しいふもと村へと戻りましょう。
ちなみに、正面に見えている山のふもとに、ふもと村があります。
ふもと村へ一歩入ると、、、
瞬時に、木陰の涼しさが出迎えてくれます。
ふもとっぱらとの体感温度は5℃くらい違うでしょう。
昼なお暗い森の中、という表現がぴったりです。
涼しげなREVOメッシュの中で、バナナをむしゃむしゃ。。。
さて、娘はまた隣のサイトの子と遊び出したので、私は一人探索に出かけます。
今日目指すのは、5分で着くはずの「滝」!
前回訪問時に、途中で怖くなって断念した経緯があります。
で、あとあと気付いたのですが、滝へ行くには、場内最奥サニタリー棟の横を、
○の方へ進み、枯れていた川を渡るのが正解でした。
何も知らない私は、×の方へ歩を進めます。
なぜなら、場内案内図を見ると、そう勘違いしてしまうから。
管理棟でオリエンテーリングの地図をもらえば、間違えないと思います。
というわけで、何も知らずに×の方へ進みます。
この道は、2年前にも来たことがあります。
2分ほど進むと、貯水タンクらしきものが見えてきました。
どうやら、このキャンプ場の水道は、ここに貯めた天然水を引いているようですね。
その証に、道志キャンパーならお馴染みの取水ホースが、数本地面を這っていました。
キャンプ場の経営において、天然水を確保出来るかどうかは、
そのランニングコスト面で大きな差となりそうです・・・って、キャンプ場経営したいんかいっ!(爆)
×の道をある程度進んだところで、右手に水が流れている川があることに気付きました。
そして、その対岸にふもと村の宿泊客らしき親子が、地図を片手に登ってきています。
・・・ん?と、川を渡って、対岸へ行こうとすると、お目当ての滝の存在に気付きました。
足元には、滝から流れて来た冷たい水がしっかりと流れを作り、
ちょっとした水遊びも出来そうです。
滝は、思っていたより立派なもので、特徴的なのは、お尻のような二つの岩。
写真ではサイズ感がわかりにくいですが、縦3m?いや5m?くらいあったかもしれませんし、
なかったかもしれません。(爆)
とにかく、この滝は一見の価値アリです。
オリエンテーリング中の親子は、山の斜面をどんどん登って行き、
あっという間に見えなくなってしまいました。
当然ながら、私はここで引き返します。
帰りは、オリエンテーリングコースの黄色い目印に沿って帰りましょう。
見通しの良い、針葉樹の森を抜けると、サイト最奥の枯れた川に戻ってきました。
というわけで、冒頭の地図の○方面へ行くと、このルートを通ることになります。
こちらのコースは、シカハギ?も無く、見通しが良い森で
私のクマレーダーも反応しなかったため(爆)
娘とお友達を誘って、もう一度滝の近くまで行って、川に足を浸けて涼をとりました。
滝までの所要時間は、ほんとに5分でしたね〜。
ちなみに最近の自衛策は、手をパン!パン!と、叩きながら進むこと。
結構遠くまで音が響くし、クマ鈴よりも強そうな感じがします。(あくまでイメージ)
キャンプ3日目だったこの日、昼過ぎに東海道新幹線の新富士駅まで、遠路遥々やって来ました。
この日から1泊だけ合流する奥さんを迎えるためです。
・・・思えば、3年前の2013年9月
初めてのファミキャン?・・・いやファミキャンと呼んでいいのかも怪しいですが、
キャンプ道具を買い漁って、当時幼稚園年中だった娘を連れての初キャンプに、
父子2人で行ったのが運の尽き。
そこから、足掛け3年、なんと気付けば50出撃
ソロキャン1回を除き、残り全てが父子キャンプだったという異常事態(汗)
そして今回51出撃目で、ようやく奥さんの初参戦と相成りました。
めでたしめでたし。。。
世の中には、狂ったようにキャンプに行きたい人も入れば、(ハイ、そこの君!)
絶対、テントなんかで寝たくない、という人も居ます。
当然、うちの奥さんは後者だったわけで、、、
新富士駅到着時から、決して上機嫌というわけではありませんでした。
ふもと村に到着し、車窓から見えた風景に思わずつぶやいた最初の一言。
「え?なんでこんなところでわざわざ・・・」
(↑そのとき、車窓から見えた場内のイメージ)
キャンプ経験は、小学校の林間学校で、激寒三角テントの辛い想い出しかないという奥さん。
ちょっと初心者というか、初回にしては、本格的な林間サイト過ぎたか?
とはいえ、もう後戻りは出来ません。
やはりというか、なんというか、トイレ&シャワーの設備にかなりの不満をお持ちになられた奥様。
(キャンプ場としては、一般的なトイレ&シャワーです。)
彼女のテンションは下がる一方ですが、それを尻目に夕食の準備に取り掛かります。
メニューは、王道炭火焼き肉&初日にも作ったトマト・アボガドのサラダにしました。
前日、前々日と高湿度のためか、炭火の火力が弱かったので、今日の火起こしは万全の体勢で望みます。
文化たきつけ3片を投入しての火起こし!
ファイヤー!!
・・・火柱が1m近くも。。。これはキケンです。文化たきつけ3片は入れ過ぎでした。
炭火を熾している間、ようやく写真撮影チャンスが訪れました。
普段から「ブログのためにキャンプに行ってる」などと、事実無根とは言いがたい(爆)
辛辣な批判を奥様から受けているので、ここまでの数時間、写真を自重していたのです。
というわけで、51出撃目にして記念すべき少人数ファミリー全員での集合写真〜♪
一人テンションだだ上がりの放浪親子キャンパーは、
うれしくなって思わず変形ピースで「3人!」をアピール(爆)
いや〜、しかし家族揃ってのキャンプは実にいいものですな〜♪
51回目で初めて知る「本当のファミキャン」・・・
遅っ!
いつもは娘と二人なので、あまり量は買いませんが、
今日は大人が二人居るので、多めに買いましたよ〜。
炭火も、文化たきつけ入れ過ぎ効果のおかげか、強力な火力を発揮してくれ、
カルビもタンも好評でした。
食後は焚き火へ移行し、普段はやらない焼きマシュマロを楽しみます。
ふもと村で購入した薪は、少しも爆ぜること無く、焚き火初心者でも安心して楽しめたようでした。
51出撃目でようやく実現した、
The Real Family Camp
家族全員がキャンプ場に揃ったことがうれし過ぎて、終始ニヤニヤしていた放浪親子キャンパーでした。。。
・・・気付けば、場内はすっかり暗くなりました。
前回訪問時は、あの場内灯に泣かされたなぁと、2年前を思い出します。。。
サイトによっては、場内灯が明るいので、焚き火を楽しみたい人は要注意です。
(場内灯の場所は、前出のサイト案内看板をよ〜く見るとわかります。)
3日目の夜も、雨の夜となりました。
雨は終夜、そして朝になってもまだ降り続いています。
昨夜は、あまり広くないテントに親子3人川の字になって就寝しました。
インフレータブルマットが、2人分しかなかったため、
私はテントのインナーマットに直寝しました。
慣れない奥さんも、当然ながら、あまり眠れなかったようです。。。
そんな睡眠不足気味の少人数ファミリーをよそに、
霧がかかった場内は、幻想的な雰囲気を醸し出していました。
改めて強調しておきたいのは、このキャンプ場のロケーションの良さ。
周囲に車道が全く無く、あるのは深い森だけ。
景観上、唯一ネックであった▲バンガローも撤去され、
このロケーションは五つ星クラスでしょう。
3泊4日眺め続けた自サイト裏の森も、今日で見納め。
次、ここに来るのは何ヶ月後か? 何年後か・・・?
2人なのか? 3人なのか・・・?
そんな感慨に浸る余裕も無く、雨撤収をなんとか済ませ
娘が仲良くしてもらったお隣サイトのご両親といつの日かの再会を約束し、
定刻11時より1時間早くチェックアウトしたのでした。。。
こうして、2016年お盆休み3泊4日キャンプ@ふもと村は、幕を閉じました。
私にとっては、初ファミキャンというおまけ付きだっただけに、
長く記憶に残るキャンプとなることでしょう。
皆さんの初ファミキャンが、長く記憶に残っているように。。。
(おしまい)
※いつもの評価は前回記事内での更新としました。
↑2片で十分です。