まさかの「不発っぱら」の悲劇から、僅か1週間。
またまた来てしまいました(汗)・・・ふもとっぱら劇場
富士山キャンプは数あれど、やはり総合力ではダントツのNo.1ではないでしょうか。
場内が柵で覆われていて、キャンパー以外が自由に入場出来ないのも、何気にポイントが高いです。
・・・ということで、先週来たばかりなのに、また設営場所に悩みまくった挙げ句(爆)
設営完了・・・は、12時前だったでしょうか。
そして、見事に富士山は見えず。
使用2回目のローベンス・ミッドナイトドリーマーは、
透明窓の恩恵で幕内が明るいですね〜。
また、吊り下げ式インナーテントが、自立式ドームテント並みの張りを保っているのも非常によろしい。
さて、2017年3出撃目にして、ようやく本年初参戦の放浪親子キャンパー(子)を携え、
場内の偵察に向かいます。
やはり、気になるのは・・・「池」
出た〜、三脚による場所取り合戦(汗)
よく見ると半分水没している三脚もありますが、ゴム長でも履いて撮影する気でしょうか?
いやはや、恐れ入ります。。。
しかし、場内はダイヤモンド富士はおろか、ノーマル富士さえ全く見えそうにありません。
・・・これは本格的に「ふはつっぱら男」を襲名してしまったのか?
そんな不安が頭をよぎりまくった到着時刻10時半〜15時過ぎまで。。。
私の不安など知る由もなく、場内はダイヤモンド富士目当てでしょうか?
この時期としては異例の混雑ぶりとなってきました。。。
そんなイヤな流れを断ち切ってくれたのは、やはりこの方でした。
おやじギャグ満載?の緻密なキャンプ場レポで、いつも私たちを楽しませてくれる
オフラインさん!
幕内で娘とぐだぐだしていたところ、透明窓の向こうから
「こんにちは〜♪」
と、爽やかに登場してくださいました。
初対面&出撃を予告していたわけではありませんが、私の幕を発見して確信しまくったのこと・・・
声をかけていただき、ありがとうございました。
実は、今回ふもとっぱらに来たのは、その週の木曜日に拝見した
オフラインさんのレポに触発されてのこと。
ご本人登場&富士山もようやくお目見えで、テンションが一気に上がります。
時刻は既に16時過ぎ・・・
いよいよ「ふもとっぱら劇場」の開幕です。
第一幕の演目は、鏡面状態の水面に映り込む「逆さ富士」
水盤が織り成す芸術作品は、観客全員を魅了し、その魂を吸い取ってしまうほどです。
第二幕は、朱色に染まる「赤富士」
劇場の後方から照らされるスポットライトが、見事に山頂を捉えました。
刻一刻と変化する色彩絵巻から、あなたは一時たりとも目を離すことが出来ないでしょう。
そして、そこから「ふっ」と白くなる富士山が現れたとき
ふもとっぱら劇場・第二幕は終演となります。。。
・・・さて、空腹の娘をこれ以上待たせるわけにはいきませんので、
夕飯の準備に取り掛かりましょう。
今夜も熱源は、薪ストーブのこの部分を使います。
本日はちょっと趣向を変えて、小樽産のジンギスカンを買ってみました。
以前からダッチオーブンのフタでジンギスカンをやってみたいという願望があったのですが、
いざやろうとすると、洗うのが面倒に思えて・・・結局いつものフライパンで。(汗)
その他、冷凍チャーハンとスープ餃子を作りましたが、いつもと大差ないので割愛。(爆)
更に、オフラインさんからイベリコ豚たっぷりの炒め物を差し入れにいただいてしまいました〜。
・・・トンでもなく美味かった!・・・ありがとうございました。
食後はローベンステントの謎のインナー仕切りを使って、やってみたかった影絵を少々。。。
このシルエットは誰かな〜?
・・・が、5分で飽きた娘は、昼間にポッキーをもらった親切なおじさん=オフラインさん
のテントに行きたいというので、親子でお邪魔。。。
オフラインさんは、名物の薪スト・フランスパン・ピザを披露してくれます。
これが何分か後には・・・
ん?!
カリカリしていて、美味い!
薪スト脅威の乾燥力を逆手に取った逸品ですな。
ほんと、ラスクに近い感じで、カリカリになるんですよ〜。
結局オフラインさんのテントには2時間以上居たのでしょうか。
確か、初めてコメントを頂いたのは、2年前の道志の森のレポのとき。
以来ほぼブランク無しに、お互いのキャンプ動向をつぶさにチェックしあっていた仲ですから、
初対面でも話が尽きることはありません。
普段頂くコメントでも、行間に気遣いと優しさがにじみ出るほどのお人柄。
そんなオフラインさんとのキャンプ&ブログトークは、とても楽しいひとときでした。
その間、娘はオフラインさんのipadのゲームを勝手に課金しながら(←冗談ですが、ホントだったらどうしよ?!)
遊んでいました・・・放置してゴメン。
・・・21:30過ぎに、オフラインさんの幕から引き上げて
冷えきった自幕に戻り、薪ストに着火しました。
昼間の曇天が嘘のような、満天の星空と富士山
そして、場内に点在する幕の灯りが印象的な夜でした。。。
翌朝5時・・・
外気温はマイナス3度・・・1月よりも冷え込みは緩くなっているようです。
薪ストーブは夜中に一度点けたのですが、自然鎮火していました。
さて、ダイヤモンド富士は7時の予報でしたが、5時に起きたのには訳があります。。。
・・・この景色を見たかった。
ブルーアワー・・・これもオフラインさんのブログで知りました。
「自分は今、地球の表面の凸凹を見ているのだ。。。」
青く暗い空に浮かび上がる富士山のシルエットは、
そんな宇宙スケールの壮大な感覚を抱かせてくれます。
鏡のような水面の中にも、もうひとつの小宇宙が広がっていました。
裾野の朱色のグラデーションと冬木立のシルエットが、何故か哀愁を誘います。
この美しい第二の小宇宙に魅せられたのでしょう。
小さな池のほとりは、大勢の人間によって埋め尽くされていました。
私の居るべき場所はここではない
・・・どこからか聞こえた心の声に従って池を離れ
自幕の窓から外の様子を伺いつつ「その時」を待ちます。
午前7時・・・
いよいよ「その時」が迫ると、山頂が少し凹んだように見えました。
私は目の錯覚かと、カメラのファインダーを覗くのをやめ、山頂を直視します。
キラキラキラ・・・
まばゆいばかりの光が、ダイヤモンドのような輝きが、
確かに山頂に現れました。
「・・・ダイヤモンド富士だ!」
実物を目視し、ようやくその言葉の持つ意味を理解します。
キラキラと輝いたのは、ほんの10秒程度だったでしょうか。
思っているよりも速い地球の自転は、我々に余韻を楽しませる暇もなく、
強烈な太陽光を、山頂の背後から引きずり出したのでした。。。
昨夜から続いていた氷点下で、すっかり凍てついた場内に
春の陽光が訪れます。
ふと気付くと、池のほとりは、先ほどまでの喧噪が無かったかのように、
静穏な休日の朝を取り戻したようでした。
快晴無風のふもとっぱらの朝は、まるで天国のような心地よさです。
曇天強風のふもとっぱらの朝が、まるで地獄のようであることを知った後だけに
余計にそう感じたのかもしれません。
強烈な陽光は、みるみる芝生の色を取り戻し、残るはテントの影だけとなりました。
春の訪れを強く感じる、とても暖かい朝でした。。。
「ダイヤモンド富士」という特別な週末に、これ以上無い快晴で応えてくれた
広大なふもとっぱら劇場と、雄大な富士山。
この日、この地でキャンプを出来た奇跡と、素敵な出会いに感謝します。。。
<おまけ>
放浪親子キャンパー(子)の希望で、早めのチェックアウト後に
「忍野しのびの里」へ行ったでござる。
「からくり屋敷」はなかなか面白かったでござる。
ここは外国人にも人気のスポットみたいでござるな、ニンニンニンニン・・・
(忍者衣装は500円でレンタル出来ます。大人サイズもあり。)
(おしまい)