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少人数ファミリーキャンプ入門

2〜3人でこぢんまりと楽しむファミリーキャンプレポート(キャンプブログ)

アウトドア キャリーワゴン考(後編)

Sep 28 , 2017

☆道具〜大物(14)

アウトドア キャリーワゴン考(後編) アウトドア キャリーワゴン考(後編)

どうして、こんなに高さが違う2台が、同じ大きさに収納出来るのかな?



・・・前編からの続きです。









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使用時は、全く荷台の高さ(深さ)が異なる両者だが、

収納時の高さは、77 vs 71cmと、キャンパーズコレクションの方が低いという

不可思議現象。

・・・これはキャンコレが、何かものすごいギミックを仕込んだに違いない!



■コールマン
 荷台:88×42×31(h)cm
 収納時:18×40×77(h)cm

■キャンパーズコレクション
 荷台:75×39×47(h)cm
 収納時:20×39×71(h)cm



このカラクリを解き明かすために、まず自身が所持していないコールマンの展開動画を

見てみることにした。(動画長さ:1分8秒)







・・・?!

この動画を見た時に、私の身体に戦慄が走った。雷


キャンコレの、発想の転換の素晴らしさたるや!

目からウロコの新構造を考案した天才設計者には

畏敬の念を抱かずにはいられなかった。。。

(これがパクリでない前提)







注目さて、何がそんなに驚きだったのか?目からウロコだったのか?

まず、コールマンの構造で説明してみましょう。



下の下手なイラストは、コールマンでの、展開⇒収束を表しています。



三角(下)ここでのポイントは、赤で描いた斜めに入っている筋交い状の骨組みで、

コールマンの場合は、下が「固定側」、上が「スライド側」となっています。



展開時に寝ている赤い骨組みが、収束時に立ち上がってくる際、

この「スライド側」が上方へスライドすることにより、ワゴンは収束出来るわけです。



そして、「スライド側」が上へせり上がって来た分、青い棒(キャスター直上の支柱部分)が

仕込まれていたギミックにより「上」へ伸びているのです。

アウトドア キャリーワゴン考(後編)









一方、キャンコレ式はどうなっているのか?

下の図で説明しましょう。

こちらは、収束⇒展開で説明します。



まず、収束状態では、上のコールマンと一見同じように見えます。

ただし、ここで決定的な違いがあるのは、キャンコレの場合は、

赤い筋交いの上が「固定側」、下が「スライド側」になります。

そして、青い支柱には伸縮するギミックが仕込まれていません。



展開していくと、下の「スライド側」が上方へスライドして・・・展開完了です。

ただ、それだけです。


アウトドア キャリーワゴン考(後編)


コールマンの方は先ほど述べたように、青い支柱(実際は赤です)が展開・収縮に連動して

伸びたり縮んだりするギミックが仕込まれていますが、

キャンコレは、それより遥かにシンプルな構造で、大きな荷台容積を実現していたのです!ビックリ汗




・・・私が、キャンコレの天才設計者に畏敬の念を抱いた気持ちを

理解して頂けたでしょうか?

(これだけ持ち上げて、どっかのパクリだったらウケますが(爆))









ということで、早速購入ホヤホヤの「少人数ファミリー号」(黒)で実証してみましょう。



・・・その前に、注意点があります。

このキャンコレのワゴンは、展開時にハンドルを本体からパカッと外して

浮かせておくことが必須です。

そうしないと、途中までしか展開出来ません。



・・・ハイ、ワタクシも見事にハマりました。(汗)

アウトドア キャリーワゴン考(後編)









まずは、収束状態からです。

後ろの壁面に、収束時の高さの目安にマスキングテープ(黄色)を貼りました。

少し見にくいですが、参考にして下さい。

アウトドア キャリーワゴン考(後編)









ちょい、開きました。

高さは、全く変わっていないように見えます。

先ほどのイラストでの「スライド側」が、上方へ少しスライドしています。

アウトドア キャリーワゴン考(後編)









びろ〜ん、と完全展開しました。

見にくいですが、背面のテープを見る限り、高さは変わっていないようです。

「スライド側」は見事に上方へスライドし、先ほどのイラストと事象は完全に一致します。

アウトドア キャリーワゴン考(後編)










ここで気になるのは、若干間の抜けたその姿から、

強度的な不安がイメージされること、ではないでしょうか?



確かに、コールマンの耐荷重100kgに対して、キャンコレの耐荷重は80kgと少し小さくなっています。

しかしながら、底面の構造を見てみると、このように上の筋交いとは連結されていない構造となっています。

これは先ほどの動画を見る限り、コールマンも同様で、筋交いと底面の構造は連結されていないようです。

アウトドア キャリーワゴン考(後編)

この部分が上と下で連結されていない以上、上下の構造が間延びすることは、

寧ろ曲げ剛性を支配する断面二次モーメント的には有利となります。(・・・なんのこっちゃ?)



まあ、とにもかくにも、間延び起因で弱い・・・ということは無いのではないかな〜

というのがワタシの感想です。。。シーッ






・・・ということで、大袈裟に(爆)

前・後編に分けてお送りした「キャリーワゴン考」も一件落着〜?



下手なイラストで、どれだけの方に理解して頂いたかは謎ですが、

毎度の自己満足で、本日のレポを終了にしたいと思います。



キャンコレワゴンの詳細は、また使ってからでもレポします〜。

パッと見的には、コールマンのそれと全く遜色ありませんよ。。。シーッ





(おしまい)












↑青・赤・黒・・・って、、、
 茶色とベージュがあったら、バカ売れしそうですが。。。















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コメント
おはようございます。

いつもながら分かりやすい図解!
物の構造に無頓着な私にも、なる程〜と思える解説でふむふむ読ませていただきました(^^)
しくさんのその観察力、素晴らしいです!

でも誰かキャンコレの天才設計者に教えてあげてください。
色も大切です(爆)

赤、青、黒って。。。
ほんとベージュとか茶系の色を販売するべきですよね(笑)

こじこじ
2017年09月29日 05:53
おはようございます!
なるほどー、逆にする事によってそのような構造になるわけなんですね!
どうせ、一緒な長さが必要になるなら、その分展開した時のメリットになった方が、収納力増しますもんね(≧∇≦)
ここ最近キャリーを買おうと、ドッペルの新製品を待ってたのですが、あまりにもお値段高かったのと、アルミという材質の信頼性に悩み、踏みとどまっております(^^;キャンコレだと半額以下、、まさに色さえピンポイントであれば間違いなく飛びつきます(〃ω〃)

そうへそうへ
2017年09月29日 07:27
疑問点を徹底的に調べるのすごいですねー。
でも、ほんと、画期的!
容量大きい方がいいですねー。
もっとこのあたりプロモーションすれば良いのに??ほんと、時代にマッチしてないカラーバリエですね〜。
因みにうちはコールマンユーザーですが、縦はこちらより長いとはいえ、チェアーやテーブルの折りたたみサイズがはみ出し、斜めに積み重ねてると、積みきれなくて、上に置いた荷物が滑り落ちたりします。
深いのは便利だと思います!

naopionnaopion
2017年09月29日 09:31
こんにちは!
ものすっっごく分かり易かったですー!!すごいですね、キャンコレ設計者!本当に目からウロコ(*☻-☻*)
DODで、新しくコンパクトで軽い160L入るワゴンがでてますが、値段がDODなのに高級品でした…wなので、このキャンコレワゴン、私も買うならコレにしたいです(o^^o)黒、かっこいいですね〜!キャンコレさん、ベージュ出してください…

ハチママハチママ
2017年09月29日 10:25
こんにちは〜

前編読み逃げしてましたが(失礼!)、期待に違わぬ名解説で、疑問が解けてホッとしました(笑)

かなり欲しくなりましたが、色が惜しいw !
皆さん言うように、ベージュ、茶系、あとカモフラ系などが欲しいところです(笑)

EgnathEgnath
2017年09月29日 12:39
じっくり検討すると思いきや、こんなに早く買ってしまうとは驚きです!
私の場合、コストコで衝動買いして使うのを忘れていました(^_^;)

収束タイプも色々あるのですね〜、勉強になります。
カスタマイズも有るのでしょうか?

菖蒲ヶ浜、田貫湖、四尾連湖などオートでは無いキャンプ場に行くのが楽しみになりましたね〜。

今年の秋は私のワゴンもお値段以上に活躍させる予定です(^_^;)

オフラインオフライン
2017年09月29日 13:06
こじさん
こんばんは〜


わかって頂けましたか〜、よかったです


色も大切(爆)
なんでしょうね〜、ああいう原色の方が作りやすいのでしょうかね?


これタイヤも結構しっかりしていて、ホムセンで買ったらタイヤだけで1個1,000円以上しそうなので
全部で7,000円って、めちゃ安な気がするんです〜
この安さを維持するには、この色じゃなきゃダメなのかもですね

しくしく
2017年09月29日 19:42
そうへさん
こんばんは〜


そうなんです、逆転の発想で逆になってるんですよ〜
そう考えると、どうしてコールマンのは、わざわざ支柱を伸縮させたのか?
謎が残りますが、パイオニアですので仕方ありませんね


ドッペルって、キャリーはどれも強気なお値段で
コールマンより高いですよね〜
アルミは軽くていいですが、ボコッと凹むやすいかもしれませんね


色は・・・そこがキャンコレらしさですね

しくしく
2017年09月29日 19:45
naopionさん
こんばんは〜


いや〜、購入時から不思議だったのですが、買ってみたら
意外にギミックが無かったので、あれ?ってなっちゃいました。
コールマンの方に仕掛けがあったとは。。。


時代にマッチしていない・・・(爆)
確かに少し考えればわかりそうなものですが、
なんでしょう、原色縛りという厳しい社内ルールがあるのかもしれませんね


やっぱり深さがあった方がなにかと助かりそうですよね〜
でもコールマンについているゴムバンドは付いていないし、
あれを引っ掛けるDリングも無いのですよね〜
あとは耐久性に期待です。。。

しくしく
2017年09月29日 19:48
ハチママさん
こんばんは〜


分かって頂けてよかったです〜・・・基本、教えたがりなので(汗)


キャンコレ、すごいですよね〜
これはイグノーベル賞ものですよ(爆)


DODのワゴンは、それ意外もコールマンより高いですよね〜
なぜか強気


ベージュ、出るかな〜?
出たらショックだな〜(爆)

しくしく
2017年09月29日 19:53
Egnathさん
こんばんは〜


いやいや、読み逃げなんて気にしないで下さい
疑問が解けて何よりです
今回はこのビックリドッキリメカを皆さんと共有出来てうれしいです


FIELDDOORは、色々な色がありましたが、キャンコレは原色縛りなのですかね〜?
次に出る色は緑かな?(爆)

しくしく
2017年09月29日 19:55
オフラインさん
こんばんは〜


いや〜、もうかれこれ数年悩み続けていましたので
パッと買った訳ではないのです〜
でも、オフラインさんのレポで背中押されたような気が。。。(汗)


いや〜、これはもうカスタマイズなしでそのままで使いますよ〜
あ〜、でもオフラインさんのランタンハンガーは良かったですね〜
あれは真似したいです


あと、忘れてはいけない野反湖もありますので、
楽しみが増えました
ワタシはリヤカーは使いませんよ


あれ?まだワゴン系キャンプ場残っていたのですね
いや〜、やっぱりソロキャンは平日に限りますね

しくしく
2017年09月29日 20:00
こんばんは~

思わず笑ってしまうタイミングの記事で(;´・ω・)

骨組みを比べると、どう考えてもキャンコレ方式が後発ですよね。
パイオニアとは言え、縦パイプと筋交いの部材が多くなる仕組みを
コールマンがわざわざ採用した原因は何なんでしょうね?
必要以上の強度維持の為なのかなぁ・・・

値段だけではなく、こういったギミックに目を向けてもらえると
メーカーも頑張りがいがあるでしょうね(^^)

えいたまんパパえいたまんパパ
2017年10月01日 18:13
えいたまんパパさん
こんばんは〜

コールマンのは先に展開状態の形があったのかもしれませんね〜
そこから畳むにはどうすればよいか?・・・で、ああなったとか?

そうなんですよね〜
キャンコレ開発陣には是非このレポに目を通して頂き
新作のモニター品でも送付頂くとありがたいのですが(爆)
残念ながらそういうことは一度も起きません。。。(当たり前か)

しくしく
2017年10月01日 21:03

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