キャンプサイトの入口に、象徴的な橋が架かります。
この橋は、「現実世界」と「そうでない世界」の架け橋でしょうか。。。
橋を渡った先にあるのは・・・理想のキャンプ桃源郷
山伏峠を起点とする「道志川」
その最上流部は、特別な場所にふさわしい風格を備えています。
「山伏最強説」とも謳われるキャンプ場です。
その野趣溢れるサイト構成は、訪れたキャンパーを魅了し、
道志のカリスマキャンプ場としての地位を築いてきたのでしょう。
私も初めて山伏を訪れた時のことを、鮮明に覚えています。
2年前の11月・・・黄金色の樹々から、ひらひらと舞い落ち続ける無数の落ち葉の情景は、
まるでスローモーションを見ているかのようで、脳裏に強く焼き付きました。
紅葉の美しい場所は、新緑も美しい。。。
そんな当たり前のことも、山伏に教えられたのかもしれません。
さて、本日は全部で5組のグルキャンです。
marmiさんが予約して下さったサイトは、53〜57
皆さん、アーリー(500円必要)でインとのことでしたが、
午前中に用事があった放浪親子キャンパーは、遅めの14時に到着。
やや周りから孤立したサイトへ行ってみると、居ますね、居ますね〜。
懐かしい顔から、「初めまして」のお方まで。
ひとまず空いていたスペースに、いつものアルマディを設営完了です。
既に設営されている皆さんの幕を見て回ります。
こちらは、
marmi-akさんのトリオドーム。
広い前室と、標準装備のサイドウォールが、翌朝の雨で大活躍していましたね。
少人数ファミリーにぴったりな幕です。
お次は、
いずみ111さんのパビリオンとマザハバだったかな?
誰もがうらやむアイテムを、常にお持ちなのがこちらのご夫婦。
完璧にコーディネートされた、おしゃれなサイトは、完全に雑誌の中の世界ですな。。。
こちらは、初顔合わせの
石狩くまこさん。
有名ブロガー「劇団にひき」さんと、まさかの丸かぶりだった新幕が醸し出す雰囲気は、
まさにブログの中の世界。
初めましてのくまこさんは、ブログでの印象通り、気さくでやさしい雰囲気のお方でした。
そして、トリは元祖おふざけブロガー
神奈川県家族さん(神族さん)
目の肥えた、いずみさんをして、「このアメド、すごくキレイに張れてる」と言わしめた秘密は、
私が以前お渡しした「あれ」のおかげでしょう(爆)
・・・5人5色の幕模様。
各自のサイトは、普段ブログで見慣れているからでしょうか、
やはり、皆さんの色が出ていて面白い。。。
さて、幕の紹介も終わったところで、場内の紹介もしておきましょう。
こちらは、今回一番近かった炊事場。
一番左だけお金を入れるとお湯が出るようです。
備え付けの洗剤は、とてもよく汚れが落ちます。
こちらは今回一番近かったトイレ。
3室中1室のみ洋式ということで、場内中央のメイントイレが全て洋式だったのと比べると
若干のグレードダウンは否めませんな。。。
こちらは、お馴染みのピザ釜。
この設備はかなりの稼働率で、常にピザを焼いているファミリーさんが絶えませんね〜。
そして、名物の釜風呂(無料)とコインシャワー。
道志のキャンプ場で、無料の風呂とコインシャワー、両方あるのは、かなり珍しい気がします。
どちらも、うれしい設備ですね。
あっという間に夕方になり、皆さん食事の準備を始めました。
今回は「飽食キャンプ」とのことで、かなりのごちそうが並びそうです。
まずは、marmiさんが、どこから入手したのでしょうか?
見たことも無いような塊の肉を取り出し、タンシチューの仕込みに入ります。
そして、くまこさんと旦那様のくまぞさんが仕込んでいる料理を見て、一同どよめきます。
ここは箱根の高級旅館か?と見紛うばかりの豪華な料理は、
高級黒毛和牛の朴葉焼き!
(ちなみにmarmiさんのシチューの肉も、黒毛和牛だった!)
おしゃれキャンパーのいずみさんは、料理も色どり鮮やか。
大きなメスティンで3合のご飯を炊いてのタコライスと薫製各種を。
今回は「飽食キャンプ」ということで、皆さんが何を作るか
前日に各自申告していました。(パ・リーグの予告先発みたいに(爆))
くまこさん:パエリヤとニョッキと肉とねるねる
marmiさん:タンシチュー
いずみさん:タコライスと燻製
神族さん:焼き鳥と豚バラ巻きと豚汁
このメニューの連絡を受けた、ノープラン放浪親子キャンパー(汗)
正直、箸とお皿だけ持って参加すればいいかとも思いましたが、
いちおう無い知恵絞って導き出した回答がこちら。。。
>私は、刺身とフランスパンでも買っていけばいいのかな?(謎)
ということで、刺身(マグロとカツオたたき)少々とフランスパンを持ち込み、
ほぼ、ノー調理で済ませたのでした。
ファイアグリルのデカイ版で、黙々と手羽中を焼く、くまぞさんが印象的な夕刻でしたな。。。(左上)
辺りはすっかり暗くなり、美味しい料理が並びました。
私が、
marmiさんの肉ゴロゴロシチューが、あまりに美味しくておかわりをしたり・・・
くまこさんの高級牛肉、自分の分が無いか心配したり(ちゃんとありました(汗))・・・
している間、ず〜っと神族さんは焼き鳥を焼いていました。
なぜか子供たちに囲まれながら。。。
お腹がいっぱいになったところで、くまこさんから、お洒落な演出。
それにしても、美味しい料理をたらふく食べた夜でした。
ほんとはもっと食べたかったのだけれど、若くない胃袋は早々に限界点へ。。。
食後は、焚き火を楽しみます。
焚き火を囲み、イスに座る子供たちの姿が、なんとも微笑ましい。
子供たちが寝た後は、大人だけでしっぽりと焚き火を囲みました。
何を話したのかは、うまく思い出せませんが、
とても心地よい焚き火だったことは間違いありません。。。
翌朝・・・
昨夜から降り出した雨は、終夜テントを叩き続けました。
しかし、新緑の美しいこの季節。
雨は、新緑をより艶やかに魅せる「恵みの雨」でもあります。
道志川本流の流れは、澄み切ったままで、濡れた石と新緑とともに
極上の雰囲気を醸し出します。
朝起きて、テントから出た時には、既に神族さんが焚き火をしていました。
結構な量の雨が降っているのに、傘もささずに立ち続けています。
子供たちはしっかりと傘をさしていました。
今朝の朝食は、ごはんとサバのみりん干し。
そして神族さんが昨日「1番」に作ったのに、結局出てくることのなかった「豚汁」を頂きました。
共同リビングとしてのタープを張っていなかったので、
皆さん各自の幕で、思い思いに朝の時間を過ごします。
一向に止む気配の無い雨。
乾燥撤収を早々に諦めた放浪親子キャンパーは、
最後にもう一度場内の散策へ出かけました。
一晩中雨が降っても、水たまりがほとんど出来ないのは、
道志キャンプの大きなメリットのひとつでしょう。
いくつもの沢が場内を分断し、サイトにかかる橋がキャンプ気分を盛り上げます。
山伏の特徴的な地形の成せる技。
雨に濡れた新緑は、その美しさを増し、
訪れたキャンパーは、こう口にすることでしょう。
「雨キャンプも悪くない。。。」
新緑の季節を迎えた、特別なキャンプ場。
このキャンプ場には、「平凡な週末」を「特別な週末」へと、変える力があります。。。
乾燥を諦め、ゴミ袋撤収を済ませた、放浪親子キャンパー。
11時少し前に、山伏を後にしました。
・・・通い慣れた圏央道への下道をドライブする放浪親子キャンパー。
車中でひとり、ぶつくさとつぶやきます。
「実に充実したキャンプだった。。。」
「雨キャンプも悪くない。。。」
(おしまい)
※ご一緒した皆様、色々ごちそうになり、本当にありがとうございました♪
いつもの評価は前々回と同じなので割愛します。