久しぶりの釣行に興奮し過ぎて、前夜はほぼ一睡も出来ず。(爆)
道志村漁協の
釣り場マップと、
へりさんのブログを大いに参考にさせて頂き、今回の釣行場所を選定しました。
(ナチュログの釣りブログなどを見ていて思ったのだが、どうも釣りブログというものは
釣りポイントを明かさないのが普通らしく、へりさんのように惜しげも無く書いている例は
ほとんど見当たりません。)
まず、目指したのは椿キャンプ場。
比較的狭く浅い場所が多い道志リバーのなかでも、水量・水深・石の様子など、
写真で見た中では最も渓流釣りらしい「渓相」が気に入ったためです。
前出の道志釣りマップでの場所は、Dエリアの真ん中あたり(赤矢印)に位置します。
まずは入漁券を買わなければ・・・と、考えていたので
あまり早く到着し過ぎるのもNGかと思っていましたが、
到着時刻はなんだかんだで8時ちょうど。
既に釣り人の車が数台駐車中でした。
金歯が印象的な管理人さんを捕まえて、ここで入漁券を購入したら
駐車してもいいかを確認します。
(事前の情報通り、この方法で駐車場代は無料で済みました。)
金歯の管理人さん曰く、
「ヤマメ?こんなに遅く来たんじゃダメだよ〜。4時か5時には来ないと〜。」
「今の時期は、鮎釣りの人が入っちゃうから〜。」
とのことで、どうやら8時に来たのでは遅過ぎるようです。(汗)
しかし、そこは釣りに関しては絶対の自信がある放浪親子キャンパー。(爆)
そんなもん(←ヤマメ)川虫付けて放り込んでおけば勝手に釣れるだろう
と、たかをくくっていました。
というわけで、ひとまず入漁券1,000円を購入します。
正直、釣り券を購入して釣りをするなど、晩年の河口湖以外では記憶にありませんが、
ここはそういう場所ですので、ルールに従います。
椿キャンプ場は、キャンパーにはあまり有名ではありませんが、
釣り人にはかなり有名な場所なのかもしれません。
まず、川へのエントリー用に階段がしつらえてあります。
これは明らかに釣り人専用の階段でしょう。
眼下に流れる道志リバーは、ほどよい深さ、川幅、水量で、
まさに釣りをするには、うってつけの様相です。
この後、車で何箇所かを回りましたが、やはり見た目的には、
この付近がベストな釣りポイントでした。(あくまで見た目)
さて、今回の釣行はボウズ回避のため、エサ釣りとルアー釣り、両方の道具を準備しました。
一般的にこれほどの川で釣りをする場合、エサで釣れないことはまずありえません。
川原へ降り立ち、どこから釣ろうかと思案します。
・・・川の雰囲気は抜群。
放浪親子キャンパーの経験では、これは釣れる「渓相」です。
既にブログにUPする記事のタイトルも決まったようなものです。
「初ヤマメ@初道志リバー釣行」
ちょっとシンプル過ぎる気もしますが、トップ写真にパーマークの美しいヤマメの
写真を載せれば、それらしい雰囲気も出ることでしょう。
・・・などと、妄想をしながら、まずはエサとなるクロカワムシを探します。
クロカワムシとは、何かの幼虫で、渓流の水深の浅い場所・・・
こんな感じの場所の石をひっくり返すと、いくつかの小石をクモの巣のようなもので
くっつけて巣を作っています。
その巣の中に居るボリュウム満点の川虫で、全ての渓流魚の大好物・・・のはずです。
・・・が、先日のオワタでもそうだったのですが、クロカワムシが全く見当たりません。
道志リバーにはクロカワムシが居ないのか?はたまた全部釣り人に捕られたのかはわかりませんが、
とにかくエサがないことには始まりません。
仕方ないので、他の謎の川虫やら、ピンチョロ(サソリを小さく平たくしたような川虫)を捕まえて
針に付けます。
(下の写真は、中央の青いのが針です。)
・・・基本的には、魚の居る川で川虫を流せば容易に釣れるものですが、
特にあの階段を下りた周囲は、既に釣りきられてしまったのでしょうか?
アタリも魚影も全く無いまま、時間だけが過ぎていきます。。。
エサも一度付ければ、永久についている訳ではありませんので、
無くなる度に川石をひっくり返して、ピンチョロを捕まえる必要があります。
しかし、この作業が地味にキツかった。
元々、ピンチョロ、オニチョロ(ピンチョロのデカイ版)は、父親が嫌っていた影響で
少年時代の私も釣りエサとして使用することはありませんでした。
そんな痩せっぽちで、気持ち悪い、逃げ回る川虫を捕まえなくても
簡単にクロカワムシを捕まえることが出来たからです。
(クロカワムシも一般的には気持ち悪いと思いますが、当時は平気でした。)
3度ほどピンチョロを捕まえて、針に挿す行為を繰り返したあたりで、
ピクリともアタリが無いこと、思いの外ピンチョロが気持ち悪かったこと、
そして、この川の、道志リバーの事情を察した私はすっかり戦意喪失し、
川虫を捕まえることを止めてしまいました。
そして、竿をルアーロッドに持ち替え、この時点でかなりボウズの確率が高くなったと感じつつも
小型のスプーンをキャストします。
スプーンの他にも、メガバスのライブXスモルトという小型のプラグも使ってみましたが
初渓流ルアー釣りは、激しい流れにルアーが流され、どこにルアーが居るのか把握出来ないので
結局、視認性の良い、蛍光色のスプーンに落ち着きました。
先ほど、「道志リバーの事情」を察したと書きましたが、
その「事情」とは、平日だというのに、ありえないほどに釣り人が多いということです。
私は過去の慣習に従って、昭和の軽薄陸釣りスタイルをベースに、
ビーチサンダルだけをクロックスにVer.upして臨みました。
「渓相」などという言葉を知ったかぶって使いましたが、
渓流を遡行するような釣りをしたことはありません。
半パン+クロックスで歩ける範囲での釣行を考えていました。
というわけで、放浪親子キャンパーが椿キャンプ場近辺でぐだぐだしているうちに、
次から次へと現れるわ、現れるわ・・・渓流を遡行してくる釣り人たちが。
一人だけルアーマンが居ましたが、他は全員アユ釣りだったのかもしれません。
とにかく20〜30分に一人は下流側から姿を現し、私の姿を見かけて引き返す人やら
無言で追い越して行く人やら・・・
そして皆さん申し合わせたかのように、胸辺りまであるウェーダーというのでしょうか?
とにかくあの本気の釣りスタイルで身を固め、川の中をジャブジャブ歩いて来ます。
大した川幅も水深も無いのに、これだけ遡行してくる釣り人が多いとなると
いわゆるフィッシングプレッシャーは、この上なく高い状態と言わざるを得ません。
椿キャンプ場のやや上流、この淵?淀み?のあたりで、ようやく魚影を確認出来ましたが、
魚種はハヤか何か、ヤマメではなかったようです。
ここならエサで釣れば釣れそうな気もしましたが、もう川虫を捕まえるのが面倒で
ルアーでやり続けた結果、何も釣ることは出来ませんでした。
そして、水深が深くこれ以上は進むことが出来ませんでした。
結局、椿キャンプ場付近では3時間ほど粘り、釣果の無いまま
11時頃に次のポイントへと移動することにしました。
次に選んだのは、釣り場マップではCエリアの真ん中辺り。
谷相郷キャンプ場の僅かに上流です。
道志村漁協の、釣り人専用の駐車場があるとのことで、ここをチョイスしました。
これまであまり意識することはありませんでしたが、このような看板があるところは
釣り人が無料で駐車することが出来るシステムのようです。
谷相郷周辺の釣り場は、椿キャンプ場より上流ながら、川の雰囲気は渓流というよりも
里を流れる小川の雰囲気です。
水深はそこそこだが、川幅が非常に狭い。
雰囲気満点の椿キャンプ場で全く釣れなかっただけに、とてもここでは釣れる気がしません。
ダメ元でスプーンをキャストしてみますが、生命反応なし。
でも、小魚は・・・居たかな?
谷相郷に早々と見切りを付け、次に向かったのはお馴染み、道の駅どうし。
ここも釣り人視点で見ると、ポイントのひとつと思われます。
川幅はぐっと広くなりますが、水深は一様に浅い。
川へ降りるポイントもよくわからなかったので、ここでは結局竿を出さず。。。
もうこの頃にはすっかり疲れきっていたので(精神的に)
道の駅で休憩していくことにします。
道の駅では、針葉樹と広葉樹の薪が割安価格で売られていました。
・・・一瞬、釣り人からキャンパーに戻ります。
そして、桃のソフトクリームを、堂々とおじさんひとりで食しました。
平日だから出来る技です。(爆)
お味の方は・・・これは、シャーベット的なあれですね。
道の駅で一休みし外へ出ると、夏らしい積乱雲がモクモクと発生していました。
さて、もうひと釣りしましょうか。。。
本日最後のポイントは、道の駅の少し上流、漁協駐車場としては最上流の場所にしました。
この駐車場がどこにあるのかと思ったら、道志の森へ入って行く道の
ほんとに曲がり角にありました。
視点が変われば同じ場所でも、随分違った景色が広がりますね。。。
この辺りは川幅も狭く、水深も浅い。
だが、人の気配が全く無いのがせめてもの救いです。
最後の望みを託して、小川と化した道志川本流にルアーをキャストします。
放流小鮎らしき魚影と、いくつかの死体を見かけました。
それに似ている、ラッキークラフトのフラッシュミノーなどをキャストして、
ある種の自己満足を楽しんでいたのですが、こうなると本日のボウズは確定です。
14時前、遠くでゴロゴロと雷鳴が聞こえ出したので、ここでストップフィッシング。
記念すべき道志リバー初釣行は、痛恨のボウズとなりました。
実は椿キャンプ場、最初の1〜2投でこうなることは予想していました。
というのも釣りというのは不思議なもので、朝一で釣れないとまず釣れた試しが無いからです。
これは私の性格とも関係しているかもしれませんが。。。
失意のまま、本日のキャンプ地「道志の森」へ行こうかと思いましたが、
風呂が無いことを思い出し、「道志の湯」まで戻りました・・・が、
まさかの休館日だったので、更に戻り「紅椿の湯」へ。
結局、椿キャンプ場の近くまで戻ってきてしまいました。
・・・先日のオワタキャンプでのこと。
仕掛けセットに付いていた目印で釣りをしていたジュウシンさんに、
「玉ウキだよ、玉ウキ!」
と、豪語していたにも関わらず、私の玉ウキはピクリともしてくれなかった、今回の道志リバー釣行。
寧ろ、ニジマスとアブラハヤとハヤを1匹づつ釣り上げたジュウシンさんの方が
完全に釣果では上となってしまいました。
そして、今回思い知ったのは、道志リバーの異常なフィッシングプレッシャーと
それをものともせずヤマメの数釣りをやってのける、へりさんの凄まじさ。
(この日は10人以上の釣り人を見かけましたが、
私の見ている前で魚を釣り上げた人は一人も居ませんでした。)
次回は、へりさんを見習って、椿キャンプ場宿泊からの早朝釣行しかありませんかね〜。。。
(今回、椿キャンプ場に宿泊しなかったのは、完全ポツーンが怖かったからです。(爆))
おしまい