使用時は、全く荷台の高さ(深さ)が異なる両者だが、
収納時の高さは、77 vs 71cmと、キャンパーズコレクションの方が低いという
不可思議現象。
・・・これはキャンコレが、何かものすごいギミックを仕込んだに違いない!
■コールマン
荷台:88×42×31(h)cm
収納時:18×40×
77(h)cm
■キャンパーズコレクション
荷台:75×39×47(h)cm
収納時:20×39×
71(h)cm
このカラクリを解き明かすために、まず自身が所持していないコールマンの展開動画を
見てみることにした。(動画長さ:1分8秒)
・・・?!
この動画を見た時に、私の身体に戦慄が走った。
キャンコレの、発想の転換の素晴らしさたるや!
目からウロコの新構造を考案した天才設計者には
畏敬の念を抱かずにはいられなかった。。。
(これがパクリでない前提)
さて、何がそんなに驚きだったのか?目からウロコだったのか?
まず、コールマンの構造で説明してみましょう。
下の下手なイラストは、コールマンでの、展開⇒収束を表しています。
ここでのポイントは、赤で描いた斜めに入っている筋交い状の骨組みで、
コールマンの場合は、下が「固定側」、上が「スライド側」となっています。
展開時に寝ている赤い骨組みが、収束時に立ち上がってくる際、
この「スライド側」が上方へスライドすることにより、ワゴンは収束出来るわけです。
そして、「スライド側」が上へせり上がって来た分、青い棒(キャスター直上の支柱部分)が
仕込まれていたギミックにより「上」へ伸びているのです。
一方、キャンコレ式はどうなっているのか?
下の図で説明しましょう。
こちらは、収束⇒展開で説明します。
まず、収束状態では、上のコールマンと一見同じように見えます。
ただし、ここで決定的な違いがあるのは、キャンコレの場合は、
赤い筋交いの上が「固定側」、下が「スライド側」になります。
そして、青い支柱には伸縮するギミックが仕込まれていません。
展開していくと、下の「スライド側」が上方へスライドして・・・展開完了です。
ただ、それだけです。
コールマンの方は先ほど述べたように、青い支柱(実際は赤です)が展開・収縮に連動して
伸びたり縮んだりするギミックが仕込まれていますが、
キャンコレは、それより遥かにシンプルな構造で、大きな荷台容積を実現していたのです!
・・・私が、キャンコレの天才設計者に畏敬の念を抱いた気持ちを
理解して頂けたでしょうか?
(これだけ持ち上げて、どっかのパクリだったらウケますが(爆))
ということで、早速購入ホヤホヤの「少人数ファミリー号」(黒)で実証してみましょう。
・・・その前に、注意点があります。
このキャンコレのワゴンは、展開時にハンドルを本体からパカッと外して
浮かせておくことが必須です。
そうしないと、途中までしか展開出来ません。
・・・ハイ、ワタクシも見事にハマりました。(汗)
まずは、収束状態からです。
後ろの壁面に、収束時の高さの目安にマスキングテープ(黄色)を貼りました。
少し見にくいですが、参考にして下さい。
ちょい、開きました。
高さは、全く変わっていないように見えます。
先ほどのイラストでの「スライド側」が、上方へ少しスライドしています。
びろ〜ん、と完全展開しました。
見にくいですが、背面のテープを見る限り、高さは変わっていないようです。
「スライド側」は見事に上方へスライドし、先ほどのイラストと事象は完全に一致します。
ここで気になるのは、若干間の抜けたその姿から、
強度的な不安がイメージされること、ではないでしょうか?
確かに、コールマンの耐荷重100kgに対して、キャンコレの耐荷重は80kgと少し小さくなっています。
しかしながら、底面の構造を見てみると、このように上の筋交いとは連結されていない構造となっています。
これは先ほどの動画を見る限り、コールマンも同様で、筋交いと底面の構造は連結されていないようです。
この部分が上と下で連結されていない以上、上下の構造が間延びすることは、
寧ろ曲げ剛性を支配する断面二次モーメント的には有利となります。(・・・なんのこっちゃ?)
まあ、とにもかくにも、間延び起因で弱い・・・ということは無いのではないかな〜
というのがワタシの感想です。。。
・・・ということで、大袈裟に(爆)
前・後編に分けてお送りした「キャリーワゴン考」も一件落着〜?
下手なイラストで、どれだけの方に理解して頂いたかは謎ですが、
毎度の自己満足で、本日のレポを終了にしたいと思います。
キャンコレワゴンの詳細は、また使ってからでもレポします〜。
パッと見的には、コールマンのそれと全く遜色ありませんよ。。。
(おしまい)
↑青・赤・黒・・・って、、、
茶色とベージュがあったら、バカ売れしそうですが。。。