上永野フィッシングリゾート 〜 円安物価高を実感した2022最終釣行

しく

2022年12月31日 13:09

2022年12月30日 フィッシングリゾート上永野(栃木県鹿沼市)


2022年、今年もコロナに明け暮れた1年であったが、

栃木界隈の管釣り界で2022年といえば、値上げラッシュの話は避けて通れないだろう。

発光路の500円アップでやはり値上げは必然だったかと観念したが、

那須白河FSの1,000円アップは、想定を超えた値上げ幅で、かなりの衝撃であった。

そんななか、以前から安めの価格設定であったココ上永野に至っては、

従来価格を死守しており、これには経営者の信条のようなものを感じるのだが、

昨今の円安・物価高を鑑みると、魚の仕入れ価格はどう考えても上がっており、料金据え置きということは

放流量が減少したのだろう、と推測するのが一般的であろう。

自身としては昨年の年末、そして年初に訪問して以来の約1年ぶりの上永野。

果たして、1年前の年末に見られたようなゴン太ヤシオ入りの特別放流は健在なのだろうか・・・?










7:11

チケットは、5:30過ぎ到着で27番。

さすが年の瀬だけあって、かなり人が多い印象だ。

とはいえ、まだ場所は色々空いていたが、小ワンドの放流場所至近に陣取った。

こっちの方が、午後の日当たり時間が長いのと、放流場所に近い方が

(万が一)ゴン太ヤシオが放流された場合に、釣れる可能性が高いからだ。











7:18

ブルブルッ

開始早々、なんとも笑ってしまうくらい小さな魚が釣れたのだが、

この1匹には何とも「危険な兆候」が秘められていた。



ヒットルアーはMIU2.2gの赤金。

つまりは、昨日放流された魚ではないかという推察が働くわけである。

(こんなに小さい魚を放流してるのか?)











8:07

しかし、1年前もそうであったように、朝の早い時間帯は全くといってよいほど

魚が釣れそうにもないw



ご覧の通り、既に池の周りは50人ほどで取り囲まれているのだが、

魚が釣れている様子はほぼ皆無である。










8:28

まあ、朝の時点で釣れないことは想定済みであったので、

焦ることはない。





9:39

とはいえ、赤金とパニクラでなんとか追加・・・とはいえ、

サイズは20cmほどの小サイズ。

過去の上永野の記憶では、朝の早い時間帯は35cmほどの、中型マスも釣れやすいはずだったが、

今日は場所のチョイスもまずかったのか、マメサイズのみである。










水質は超クリアで素晴らしい透明度である。

寒いことと釣れないことを除けば最高の環境だ。(←ほぼ全部ダメやろw)










10:27

放流前に放尿wした帰りに、管理棟から眺めた池の様子・・・

ずらりと周りに人が並び、やはり栃木の年末には管釣りが欠かせないことがよくわかるw










10:49

対岸の放流ポイントに放流車が到着。

ここまで3匹しか釣れていないから、放流を心待ちにしていたことは言うまでもないだろう。

このあと私のすぐ横に放流車がやってくる。










10:59

そして、放流車から出てくる魚を間近で観察していたわけであるが、

え?これだけ?

というのが、率直な感想であった。

ゴン太ヤシオどころか、40cm以上の魚はほぼ皆無だったのではないだろうか。

レギュラーサイズの数も非常に少ない。

これでは放流効果は極めて限定的であろう。

で、運良く放流された個体の中でも大きめがヒットしたのだが、

サイズは35cmほどで体高も普通のニジマスより随分立派であったが、

ミニヤシオマスである確証も持てなかったので迷った末にリリースした。










12:02

・・・ということで失意の中でのランチタイムとする。

ここ上永野はランチでも定評があるので、一般的な人はそっちを食べた方がいいと思う。

トイレに行くたびに、管理棟のキッチンからものすごくいい匂いがしていたw










午後になり、たまらず場所を移動した。

放流を待っていたのに、あの放流では小ワンドで釣っている意味がなくなってしまったからだ。

今度は奥の放流ポイントより少し手前のまだ日が当たってる場所にした。

(午前中で帰った人で空いたポイント)

まだお昼であるが、ご覧の通り右半分は既に日陰になっており極寒であるw










左手のインレットの方は最後まで日が当たる人気ポイントだ。

しかし、常に釣り人が居るわけではなく、常に荷物が置かれている・・・つまり、場所取りされている。

どうやら複数の人気スポットに荷物を置いて、

場所をローテーションしながら釣っている不届き者が居るようであるが、

残念ながらどこの管理釣り場でもよく見かける光景だ。










12:45

場所を移動してみると、小ワンドよりもこちら(最奥の方)の方が水深が深いことに気付いた。

というか1年前にも感じたのだが、あるタイミングから小ワンドがめっちゃ浅くなったようなのだ。

この場所では、隣の人がミノーのデジ巻きで連チャンしていたので、

真似してやってみたら釣れたw










13:20

これもミノー だったかな。










13:28

この日、一番大きかったのはこのブラウン?で、40cm弱ほどだっただろうか。

栃木管釣り界の巨人、タカさん からもらったアドバイス「色物を狙った方がいい」

に従った結果がこれであるw

ちなみにタカさん自身は上永野には最近ほとんど来てないと思われるが、

彼が赤身神であることを考えると、上永野で赤身が釣れる確率は極めて低いと推測されるw



ヒットルアーは、ダブルクラッチ60F1(トッピングフード )

どうも今シーズンは、このルアーのデジ巻きであまり結果が出なかったのだが、

ひょっとしたらリールをハイギアから普通ギアに変えた影響もあるのかもしれない。

それともただ単にデジ巻きをやる人が増えて魚がスレたのか・・・











13:35

もう隣の人がデジ巻きでひたすら釣っているので、今日はこれしかないな

と、私も真似していると、次はサクラマスが釣れた。

と、いっても話題の3倍体ではなく、普通のスリムなサクラマスである。



ヒットルアーはよくわからないけど、ものすごく大人気で品薄だった

イーグルプレーヤースリムgjの人気カラーであるが、最近市場に大量放出されているので

今なら普通に買えるであろう。。。(随分前にメルカリで買ってしまった)



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13:56

この時間で早くも釣り場ほぼ全てが日陰になってしまう上永野。

釣果も体感気温もかなり寒くなってしまった(爆)










14:29

14:00頃に午後の放流車が来たが、私だけ全く釣れない時間が続いた。

30分経過しもう半ベソをかいていたら、ようやく釣れたのがそこそこサイズのサクラマス。

といっても25cm〜30cmほどであろうか。

残念ながら3倍体という風貌ではなかった。



ヒットルアーはドーナの何gかだが、

このスプーンは何gか書いてないのでわからなくなってしまうのが非常に致命的であるw











15:33

さあ、いよいよアタリも止まり、場内も諦めモード。

寒さも追い討ちをかける。

こんな状況であるが、トイレに行った際に驚いたことがあった。

これは如何にも管釣り王国栃木ならではだと思うのだが、

朝から来ていた小学生らしき男の子とその父親、あとその兄弟だろうか叔父さんらしき人と

3人で来ていたグループが薄暗い中、まだ粘って釣り続けていたのだ。

家族連れの釣り客といえば、上尾プールで釣れない上にラインが絡まったり

子供を叱ったりと散々な目に遭っている親子をよく目にしたが、

管釣り王国での様相は全く異なる。

釣りウマの叔父さんが子供に手ほどきをし、子供も忍耐強く釣り続け、

そのうちに結果を出す。

こういった口頭伝承が脈々と受け継がれ、

全栃木県民の大多数がハイレベルな管釣り師へと育成されているわけである。

これは冬だけプールで釣りをしている埼玉県民が勝てるわけはないw










ところで今回、1年ぶりの上永野で非常に目に付いたのが、このアルビノ個体である。

その数はかなり多く、今回の放流でも5〜10匹ほど混ざっていた。

アルビノ個体が居ると、魚の泳層が一目瞭然なので非常に便利であるw

ただ、これは同時に、放流の方針が随分変わったなぁと考えさせられ、

昨今の円安・物価高の影響がモロに我々釣り人にも影響したということになる。










16:01

いよいよ寒さも厳しく、精神的にも参ってしまったので、今年の納竿とする。

今日の釣果は9匹。

1年前が13匹だったので、大して変わらないといえば大して変わらないような気もするが、

超特大のヤシオが何匹も上がっていた昨年末とは、やはり様相が大きく異なっていた。










・・・という何とも今年の世相を反映したかのような、暗い気分の竿納めとなってしまったが、

こういう年もあるのだろう。

しかしこんな状況でも栃木県の青少年には管釣り文化が脈々と受け継がれており、

この地域の管釣り産業は今後も安泰であると思うw










・・・今年最後の写真が「立ち小便禁止」というのもどうかと思うがw

帰りがけに見つけてしまったので、仕方ない。

実は1年ぶりの訪問で大改善している箇所がひとつあって、

これまで管理棟内の男女各1室だけだったトイレが、

屋外の簡易トイレ(といってもかなりキレイ)増設で、一気に倍増していたのだ。

これは言ってみれば那須白河FSの捌き場が倍増するのと同じくらいのインパクトでありw

2023年は、FS(フォレストスプリングス)グループの奮起にも期待したい(爆)







・・・と、貧果に終わった2022年最終釣行紀はここまで。

みなさま、今年も1年お付き合いいただき、ありがとうございました。

良いお年をお迎えください〜





(おしまい)





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