ワイルドフィールズおじか 〜 WILD-1流・現代キャンパー試金石(前編)
2016年9月17日(土)〜2泊 ワイルドフィールズおじか

栃木最奥、あと数キロで福島県という山里深くに、
そのキャンプ場はありました。
オートキャンプ全盛の現代に、敢えてのリヤカーキャンプ。
広大な敷地に、区画サイトはわずか8サイト。
随所に「らしい」こだわりを感じるキャンプ場。
そして、そのこだわりゆえに、キャンパーとしての力量を
試されるかのような印象も受ける不思議なフィールド・・・
それが「ワイルドフィールズおじか」です。
本日は、そんな「現代キャンパーの試金石」的キャンプ場へ
皆様をご案内いたしましょう。。。

栃木最奥、あと数キロで福島県という山里深くに、
そのキャンプ場はありました。
オートキャンプ全盛の現代に、敢えてのリヤカーキャンプ。
広大な敷地に、区画サイトはわずか8サイト。
随所に「らしい」こだわりを感じるキャンプ場。
そして、そのこだわりゆえに、キャンパーとしての力量を
試されるかのような印象も受ける不思議なフィールド・・・
それが「ワイルドフィールズおじか」です。
本日は、そんな「現代キャンパーの試金石」的キャンプ場へ
皆様をご案内いたしましょう。。。
このキャンプ場で待ち受ける最初の試練は・・・言わずと知れたリヤカー運搬。
快適コテージから格安フリーサイトまで、分け隔てなく、車は乗り入れ禁止です。



しかし、意外と1回の運搬では乗り切らないものですな〜。

WF(ワイルドフィールズ)おじかは、
現代キャンパーの肥大化する荷物に、警鐘を鳴らすフィールドでもあるようです。。。
本日のサイトは、区画サイトのNo.2
地図上では、駐車場から近そうに見えますが、100mくらいは離れていたか・・・?
ちなみに、この地図、縮尺含めて非常に正確に出来ていて、
サイトの大きさもきっちり反映されていたりします。

↑公式HPより借用
区画サイトへの運搬は、ご覧のとおりの未舗装路。
その点ではフリーサイトの方が、距離的には遠いですが、
舗装路を通るので楽かもしれません。。。

さて、今回の日程は2016年9月3連休でした。
生憎の雨予報の影響か?東北道も大した渋滞なく、キャンプ場へは11:30に到着。
正規のチェックイン時刻は14:00ですが、
追加料金等も発生せずに、すんなりチェックイン♪


サイトNo.1・・・広いです。
どのくらい広いかというと・・・3家族ぐらいは普通にいけます。
(ただし、定員は4人で1人追加毎に1,000円必要。)
池&管理棟を望む、ややオープンなサイトです。
すぐ横に川のえん堤があり、結構な水音がしていました。


(↑赤丸が紹介しているサイトです。以下同じ。)
サイトNo.3・・・ここは狭めのサイトです。
といっても、大型2ルームとか、テント+タープくらいは、十分張れるでしょう。
写真の右横はちょっとした崖になっていて、10mくらい下に川原が広がっています。


サイトNo.5・・・一番奥のサイトで、プライバシー感は抜群でしょう。
サイト面積も広大で、最も「おじか」らしさを満喫出来るサイトかもしれません。
WFおじかのキャッチコピー「さぁ、大自然(おじか)に帰ろう」と、言いたくなる雰囲気です。



サイトNo.2〜5あたりから、ファミリーロッジ側のトイレへ行くルートは、
ゆるやかに蛇行し、サイト設計者のセンスを感じさせます。
当然、夜は真っ暗で、懐中電灯が無いと何も見えませんので、ご注意を。

サイトNo.6・・・特に印象が残っていないので、あまり特徴の無いサイトでしょうか?

ただし、このサイトに限ったことではありませんが、区画サイト内で非常に多いのがカエデ科の樹々。
あと1ヶ月もすれば、抜群な紅葉キャンプが期待出来そうです。



サイトNo.8・・・区画サイトのなかでは、一番コテージ群に近いサイトです。
自然との一体感という観点では、他より弱いと思われます。
・・・が、トイレから最も近く、荷物の搬入も舗装路が近いので一番楽。
何を優先するか、悩ましいところですね。。。


ちなみに、No.8付近からも池を望むことが出来ます。↓

No.7・・・恐らく一番人気のサイトでしょう。
池に面し(写真右側が池)、面積も広大。
整地状態も良好で文句なし。


No.7サイトと池の間には、ちょっとした目隠しの植栽があります↓

No.2・・・そして、設営完了マイサイト。
今回は、3ヶ月くらい前にばっちり予約していましたが、
そのとき空いていたのは、このサイトだけでした。
ただ、残っていたわりに、別に悪いサイトというわけではなく、
むしろかなり広くて、場所的にも良かったと思います。。。



No.2サイトの横は、崖というほどではありませんが、
川原との高低差が10mほどあり、
ケモノ道的な道で、川原へと降りることができます。

そして、降りた先には砂地の川原が広がります。

この一帯、よく見ると、シカ?の足跡が無数にあったりして・・・


川には大きなえん堤があり、巨大な流木が大量にひっかかっていました。

先日の台風の爪痕でしょうか?

川の流れは結構な勢いもありますが、場所によっては水遊びも可能でしょう。
また、場内図をよく見ると、広場の横からも川原へ行けるようです。

・・・水の透明度はもちろん抜群。

特徴的な白い川底は、名水・尾白川をも彷彿とさせます。

WFおじか・・・面積としては広大ですが、全体に見通しがよく、
少し歩けば、その全容を一望することが出来ました。
こちらは、広場とフリーサイト(通路の左側)。

あとは、なかなか立派なコテージ群・・・
WILD-1経営ということで、先入観からキャンプサイトメインと思ってしまいますが、
実はコテージが主役のフィールドかもしれません。。。
ちなみに昔からWILD-1経営だったわけではなく、途中で経営母体が変わったようです。

こちらの「ファミリーロッジ」という建物の1階に、
キャンパー用の炊事場とトイレが備わっています。

炊事場とトイレは、建物の中なので、虫の心配はありません。
右の扉を開けて入ります。

流しは4箇所で、1箇所だけお湯が出るようです。


トイレは、男女各1室ということで、もしキャンプサイトが満員なら不足気味でしょう。
その場合は、管理棟のトイレを使ってください、と受付時に言われました。
(各コテージにはトイレが付いており、ここを使うのはキャンパーだけです。)

・・・と、場内の徘徊を終えましたが、、、
14時を過ぎても、一向にサイトが埋まる気配もありません。
予約時では満サイトでしたが、どうやら雨予報の影響で、
半分くらいはキャンセルが出たようです。
結局、両隣のNo.1とNo.3は空きサイトに・・・なんとも贅沢な空間ですが、
3連休のキャンプとしては、随分寂しくなりましたな。。。


怖がり放浪親子キャンパーが、寂しがるには訳があります。
WFおじか・・・抜群の自然環境ということで、野生動物も豊富という噂。
川原でシカの足跡を見つけましたが、クマが居たっておかしくないでしょう。
同じカタカナ2文字だし・・・(汗)

↑こんな看板も場内入口に数枚貼ってありました。
この辺り、近くの「男鹿高原駅」に至っては、クマが出る駅として有名だったり、
キャンプ場近くの集落(横川)も、一見家が沢山あるかと思いきや、半数以上は空き家っぽい。

キャンプ場への1本道からは、原野に埋もれた廃軽トラが見えたり、
その狭い道に、やたらとはみ出している青いスポーツカーがあったりと(←それは全然関係ない

何かと「ヒト社会の縮小」=「クマの勢力拡大」を匂わせる地区だったのです。
キャンプサイトの方は寂しい感じですが、コテージの方はほぼ満サイト?のようでした。

一方、区画サイトの方は、夜、寂しいことが想定されますので、
寂しさを紛らわす焚き火用に、管理棟で薪を買い込みました。
500円の針葉樹と800円の広葉樹。
いずれもコンテナ一杯、通常の3〜4束の量ですから、かなりの破格値でしょう。
(薪は自家生産のようです。)
放浪親子キャンパーは、800円の広葉樹をチョイス。

炭を熾しつつ、定番?となりつつあるアボガド&トマトを娘にカットしてもらいます。
食材の色彩で、お洒落キャンパーを装う作戦ですが、未だ騙された人は居ません。(爆)

遥か後方で光るランタンは、サイトNo.5でしょうか。
ただでさえゆったりとしたサイト構成は、空きがあることにより
よりゆったりと、もう森の中で娘と二人きりのキャンプをしている感じになってきました。
自然との一体感・・・そんな言葉がぴったりな夜を迎えます。

今夜のメニューは、炭火焼き鳥。
たれを絡めて焼いた焼き鳥と白ご飯の相性は言わずもがな。
白ご飯があまり好きでない娘も、その組み合わせを喜んで食べていました。

夕食の準備をしていた頃だったでしょうか?
いよいよ天気予報どおりに雨が降り始めてしまいました。
仕方がないので、ギリギリタープ下の際どいラインで焚き火を開始します。

広葉樹の薪をちびちびとくべて、21時頃には就寝。
激しい雨音がテントを叩き続ける1日目の夜となりました。。。
(つづく)
↓後編はこちらです。
2016/09/23
↑寂しい夜でも、頼もしいランタンです。
タグ :ワイルドフィールズおじか